素敵な出会いがあるかも?はじめての1人バー、注文の仕方などマナーポイントまとめ
こんにちは、カクテル評論家の伊藤 誠です。
前回はスタンダードカクテルとその代表的なカクテルマティーニを紹介しました。
第3回目はバーでの留意点についてお話しいたします。
まず、どんなバーに行ったら良いでしょうか。
バー初心者には、オーセンティックバーをお勧めします。
バーは場所によって「ホテルバー」と「街場のバー」に区別出来ます。
また、これらのバーも店の形態によって色々と区別出来ます。
例えば、賑やかで気軽に入りやすいショットバーや、厳かで格式の高そうなオーセンティックバーなどです。
バー初心者の方にオーセンティックバーを勧めるのは、色々と理由がありますが、その一つはそこにはきっと素晴らしいカクテルがあるからです。
最初にカクテルを体験するなら、やはり美味しいカクテルを体験してほしいからです。
ちなみに、authentictとは、真正の、本物のなどと訳されます。
オーセンティックバーを名乗るには、相応のバーテンダーが居るということになります。
有名なホテルのバーや街場でも、オーセンティックバーで知られているバーを体験したら、ショットバーやカフェバーなどの形態のバーにも行ってみましょう。
それぞれ、店特有の楽しみ方があるはずです。
はじめは、出来たらバーを知っている方に連れて行ってもらうのがベターです。
適当な方が居なければ、思い切って一人で行ってみましょう。
その場合、以下の留意点を参考にして下さい。
オーセンティックバーであれば、重厚な扉でお迎えする店が多いです。
その扉を開けたら、恐らくバーテンダーの方が、「こちらにどうぞ」など、席に案内をしていただけると思います。
バーテンダーの手が空いてないときは、自分から勝手に座らず、座ろうと思う席で「こちらでも良いですか?」とバーテンダーに確認する方がベターです。
予約などが入っている場合もありますので。
テーブル席があっても、カウンター席に座りましょう。
バーテンダーと近くで話が出来ますので。
最初のバー体験であれば、これが一番難しいところです。
最初に飲むカクテルを決めていなければ、メニューから選ぶと思うところですが、バーにはメニューが無い店もあります。
最近はメニューを用意するバーも多いですが、それを見ただけでは良く分からないという方は、スタンダードカクテルをオーダーするのが良いでしょう。
次に、自分の好みに合いそうなカクテルをオーダーする方法を一つ紹介します。
まず、次の項目をバーテンダーに伝えましょう。
しっかりとしたバーテンダーなら、これらの好みを聞いただけで、その人に合うスタンダードカクテルを選んだり、即興でその場限りのカクテルを作っていただけることもあります。
これも、最初にオーセンティックバーを勧める理由の一つです。
- ベースのお酒の好み(ジン、ウォッカ、ウイスキーなど)
- アルコール度数は強めか弱めか
- 辛口、甘口などの好きな味覚、さっぱりなどの口当たり
- 嫌いなもの(ソーダが飲めない、特定のジュースやリキュールが嫌いなど)
- 好きなもの(特定のジュース、フルーツなど)
オーダーを終えたら、提供いただいたカクテルを飲みながら、バーテンダーとの会話を楽しみましょう。
ここで注意点を一つ。
バーテンダーは出来たら名前で呼びましょう。
名前が分からない時は「すみません」でも良いです。
この点、日本語は便利だと思います。
間違って、単語で「バーテン」と言ってはいけません。
「さん」を付けて、バーテンさんと呼んでもアウトです。
戦後まもなくは、蔑称として使われていましたので、名前で呼ぶのがベストです。
最後は会計です。
「チェックお願いします」で良いでしょう。
一般的に、メモ用紙のような小さいペーパーに、金額だけ書いて請求されます。
レシートも無いのが一般的です。
また、オーセンティックバーであれば、一般的にテーブルチャージ料が必要です。
サービス料も必要になるバーもあります。
以上から、メニューがあっても、プラスアルファの料金分を考慮しておく必要があります。
これではじめてのバーデビューも少し気が楽に、気軽に行けるように思えてきたのではないでしょうか。
さて、次回以降はカクテルのアルコール度数やレシピ、最近流行りのカクテルなども少しずつ紹介していきます。
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