編み物作品をあなた色に。手芸店で素材(毛糸)を買うときの選び方
風が冷たくなってくる季節。
本屋の店頭には、暖かそうな毛糸のセーターやマフラーを掲載した本が並んでいます。
最近は、ネット上で無料の編み図なども配布されています。
好みの色の手編み作品を身つけるのは、とても素敵です。
ご自身で編んでみたい方のために、ワンポイントアドバイスをお送りします。
編物の本を見ていて、こんなセーター編んでみたいな、と思うことがありませんか。
早速、手芸店で自分好みの糸を買い、本にあったのと同じ針を使って編んでみます。
編み進めていくと、何やら、本で見るよりも編地が固くてゴチゴチ。おかしい。
強引にそのまま編み進めた結果、相撲の関取が着るような、巨大セーターになってしまいました。
これは私自身の昔の経験談。
使用する糸が違っても、本と同じ針で編めば同じ作品になる、と勘違いしていたのです。
本に掲載されている作品は、本と同じ材料と針を使って編めばできる見本の1つ。
違う素材の糸を使った場合は、その糸に合わせた太さの針を使います。
そして、目数や段数を計算し直さなくてはいけません。
目数や段数の計算は難しくてできないけれど、本に出ている糸の色はあまり気に入らない。
そんな時でも、諦める必要はありません。
本の作品は「見本」で、この通りにしなければならない「お手本」ではありません。
自分好みの作品が作るために、手芸店に行く前のワンポイント確認しましょう。
注目するのは「糸のゲージ」。
本にある作品の、編み方説明を見てみましょう。
必ず、ゲージという記載があります。
これは、作品で使用している糸で編んだ編地の、10センチ四方の目数・段数になります。
つまり、10センチ四方の目数・段数がほぼ同じであれば、違う糸でも、本と同じサイズに仕上がるということです。
では、模様編み作品で、模様編みのゲージしか記載されていなかった場合。
その時は、本で使用している毛糸の情報を、ネットで検索してみてください。
標準ゲージが必ず記載されています。
これは、最も一般的な編み方をした場合の、10センチ四方の目数・段数です。
棒針ならメリヤス編み、かぎ針なら長編みなどになります。
この標準ゲージとほぼ同じゲージの糸で、お好みの色や素材を選びましょう。
編針も、本に合わせるのではなく、選んだ糸に合う太さの針を使ってください。
主役はあなたの選んだ糸。
本に振り回されないようにしましょう。
編物教室では、生徒さんから様々な質問を頂きます。
その多くが、ここに気をつければ編物は簡単になる、と思えるもの。
ご紹介したワンポイントで、もっと楽しく自由に編物を楽しんで下さいね。
また次回をお楽しみに。
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北欧のデンマークの手芸学校で自由な編物の発想に感動して帰国しました。
横浜市の自宅で編物教室を開催しています。
カリキュラムを決めず、それぞれが編みたい物をお持ちいただきアドバイスする形で、現在月5回(火曜、水曜、木曜、土曜2回)教室開催しています。
2012年より東急セミナーBEたまプラーザ校にて「ニットカフェ♪」講師を担当。
2011年からオリジナルの作品作りも始め、イベントへの出品や委託販売を開始しました。
ホームページ(http://home.e06.itscom.net/emu/)では作品も詳しく紹介してます。遊びに来てくださいね☆
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