ヒプノセラピー(催眠療法)による前世の「前死体験」と、カウンセリング効果の実例

執筆者: 安蔵寿苗 職業:ヒプノセラピスト
はじめに

死んだらどうなるのか?
生きている私達にとっては、永遠の疑問と言えるかもしれないこの問題。
生きている間に答えを知ることはないですよね。


その死を、ヒプノセラピーで疑似体験することが出来ます。
ヒプノセラピーの前世療法では、前世を体験した後にその人生を終わらせて貰います。
そう、死ぬところまでいって貰うのです。 

 

 

死んだらどうなるのか

死ぬ場面では、クライアントさん達に、今から死んで行く気持ちを話して貰います。

 

するとほとんどの場合が、穏やかな気持ちでいます、落ち着いていますなどと答えられます。
時には、残して行く夫(妻)が可哀想ですと言う方もいますが、それもごく僅かだと思います。

 

そしてまれにですが、死にたくありませんという方がいます。
その場合には、心残りを思う存分話してもらいます。心残りがなくなると、死を受け入れることが出来るようです。

 

ヒプノセラピーで死を迎えるとき

たくさんのセッションを通して感じるのは、死を迎えた時に人は、その死を自然に受け入れているのだなということです。
ほとんどの場合が穏やかにその時が来たと、受け入れているようです。

死んだ後、体から魂がスーッと離れていきます。
魂は死んだ自分の顔を見るのですが、皆さん穏やかな顔をしていることが多いようです。
そして、魂はどんどん進むべき方向へと進んで行きます。 

 

 

その魂はどこへ行くのか

クライアントさんの話は、不思議なことに共通しています。
カラダから離れた魂は、どんどん上へ上へと進んで行って、空を越えて雲を越えて、雲のずっと上の方にある場所に辿り着きます。


いわゆるここが、あの世と呼ばれる場所のようです。
中間生という言葉で表現されることもありますよね。 

 

皆さんの感想
  • 自由な気分
  • 楽な感じ
  • 苦しみから解放されている
  • 軽くなる
  • 何も感じない
  • 平安

 

などが挙げられます。

そしていわゆるあの世で、今見て来た人生を振り返って貰います。
ここでのポイントは、冷静に振り返ることが出来るということです。
前世を体験しているときは、まさにその人生の中に入り込んでいるのですが(その時の感覚、感情がまざまざと蘇ることが多い)、死んだ後の世界では、驚くほど冷静に全てのことを振り返ることが出来るのです。

どんな人生だったのか
  • その人生で分かったこと、気づいたことは何だったのか
  • 何が出来て、何が出来なかったのか
  • その人生で学んだことは何だったのか
  • その人生の課題は何だったのか
  • 今の人生とどういう関わりがあるのか

 

などが挙げられます。

セラピストの質問に答える形で、クライアントさんは、前世の意味や今の生の意味など、前世の自分から今の自分へのメッセージや、逆に今の自分から前世の自分へのメッセージなど、次々と語り始めて行きます。

前世療法の醍醐味は、実はここにあるのです。
ただ自分の前世を知るだけではない、本当に大切なことが死んだ後に分かると思うからです。

人によっては、今の人生の意味が分かったり、今の人生の役目に気が付いたり、今の自分に出来ることに気が付いたり、そのようなことがたくさん起こるからです。 

 

おわりに

死んだ後に分かることはたくさんあるようです。
そしてそのことを実感することで、今生きていることの奇跡に気が付くのかもしれません。


ヒプノセラピーを通して、”今生きている奇跡”を体感してみませんか。