福祉国家スウェーデン移住の条件は?生活時のメリットとデメリット

執筆者: Yukki 職業:スウェーデン・北欧ガイド
はじめに

Hej! スウェーデン在住のYukkiです。

今回は、よく周りの人から聞かれる「スウェーデンに移住するにあたってのメリットとデメリット」について紹介したいと思います。

 

スウェーデン王国ってどんな場所?

 

まずは、スウェーデンについて少し紹介します。

スウェーデン王国、通称スウェーデンはご存知の通りヨーロッパの北、つまり北欧のスカンジナビア半島に位置します。

西にはノルウェー、東にはフィンランド、そして南にはデンマークがあります。

 

今の国王はカール・16世・グスタフで、大変な運動好きです。

2014年のソチオリンピックを観に行かれた際には、王妃とともにスウェーデンカラーのシャツを着て、大声を出しながら応援し、またガッツポーズをている姿が見られたのではないかと思います。

 

どうやったら移住できる?

旅行などでスウェーデンに滞在する場合は3か月間ビザは必要ありません。

しかし移住するためにはもちろん居住許可が必要です。

 

  • 労働許可および研究等で滞在する
  • スウェーデン永住権保持者との結婚、または同棲のため滞在する
  • 留学

 

一番簡単に手続きできて、永住権を貰いやすいのはやはり「スウェーデン永住権保持者との結婚、または同棲のための居住許可」です。

最初に2年間の居住許可期間を貰うことができ、更新の際には基本的に永住権を取得することができます。

ただ、パートナーがいないことにはどうにもなりません。

 

労働許可や留学は、もちろん学校の入学許可や会社の紹介状が無ければいけません。

 

移住のメリット
外でのアクティビティ

皆さんもご存じの通り、夏は日が長く暗い時間が3時間ほどしかありません。

また、平均気温は27度前後なので、天気が良ければ外で長い時間ピクニックをしたり、フィーカをしたり、または森でキャンプをするなど、外での楽しみがたくさんあります。

 

医療・学費無料

福祉国家として有名なスウェーデン。一部医療費や学費(ビザの種類による)が無料です。

たとえば、パートナービザでスウェーデンに移住した場合、スウェーデン語学校や大学、国民学校、大人のための学校などが無料です。

 

家が快適

寒い冬を乗り切るために、家の暖房設備や壁の音漏れなどを防ぐための設計がしっかりしています。冬は、家の中でもTシャツで過ごせることもあります。また、隣の部屋がワイワイやっていても、あまり気になりません。

 

自然とのふれあい

 

スウェーデンの森林率は約69%で、とても高い比率を保っています。ちなみに日本は66%。意外と高いですね。

すべてではありませんが、森林と1万を超える湖の数々のどちらも、自然享受権として人が自由に立ち入り、釣りをしたり、ベリーやキノコを採ったりすることが認められています。

 

雑貨や機械が豊富

スウェーデンと言えばIKEA、oVolvo、Saabなどが有名ですね。

車は頑丈なので、冬は雪や路面凍結などの厳しい環境でも問題なく走ることができます。

そんなスウェーデンですが、環境や健康に配慮した新しいものもたくさんあります。

それに触れ合いながら、環境・健康について考える機会が増えるのはとてもいいことだと思います。


また、デザインでも有名なスウェーデン。日本では見られないような雑貨が売っていたりします。

 

移住のデメリット
冬は暗く、寒い

メリットにも書いたように、夏は本当に気持ちが良いです。

しかし、その反対に秋、冬はとても長く、暗いです。秋は雨が多く、11月に入ると雪が降り、本格的な寒さになります。

冬の平均気温は-3℃くらいですが、朝晩は-10度になることも。

 

医療・学校の享受差

先ほど、メリットのところでも書きましたが、デメリットもあります。それは、ビザによっては学費が無料ではないこと。

また、歯医者での1回の診察・治療費が日本より高いことです。

 

日本食は難しい

日本の食材はストックホルムなどの大きな街ではある程度手に入りますが、もちろん値が張ります。また、日本で食べていたり使っていたりする食材が簡単に手に入るわけではありません。

そのためスウェーデンに住む日本人は、工夫しながら過ごしています。

 

雑貨は意外に高い

私が、友人などによく言われること、それは「スウェーデンの雑貨がいっぱい手に入って羨ましい!」。

確かに欲しくなるものはいっぱいありますが、実際にはそんなに集められません。

日本の雑誌などで特集されている物はとても有名で、スウェーデンで買ったとしても安くありません。

また、街が可愛いお店で溢れている、と思う方もいるようですが、意外とそんなにありません。

 

おわりに

今回は、メリットとデメリットを少し簡単に書きましたが、生まれ育った国、そしてそこにいる家族や友人を離れて、新しい生活をするというのは、決して楽ではありません。

しかしその反対に、新しい文化や友人と出会え、とても幸せなことでもあります。

 

スウェーデン人のシャイながらも明るい性格や文化、口に合う食事などは、意外と日本人に適していると思います。

もし移住する、したいとなった場合は、理想と現実のギャップについて重々調べた上で、手続きを行ってみるとよいでしょう。

 
 コラムニスト情報
Yukki
性別:女性  |   現在地:スウェーデン  |   職業:スウェーデン・北欧ガイド

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