日本酒ブーム到来!初心者におすすめする、美味しいお酒の選び方と探し方 (1/2)

執筆者: 井本和宏 職業:元酒屋店主・酒類コーディネーター・飲食店コンサルタント
はじめに

こんにちは、酒類コーディネーターの井本和宏です。


ここ数年、日本酒が人気ですよね。

静かな純米酒ブームもあり、じわりじわりと日本酒ファンが増えてきています。

その人気は世界にも広がり、今ではハリウッド映画のワンシーンに日本酒が登場することも。

古くからの愛飲家の方は、やっと日本酒が陽の目を見た、と喜んでおられることでしょう。

 

とは言え、いざ日本酒を買う時、どれを選べば良いのか迷われると思います。

全国の蔵の数は膨大。

減ったとは言え、1500以上の蔵があり、銘柄まで数えれば気の遠くなる程の選択肢があるのです。

 

今回は、美味しい日本酒の探し方についてご紹介します。

 

 

日の光は大敵

日本酒にとって1番の敵は、意外にも「光」。
それも、日光に含まれる紫外線が大敵です。

ほんの半日、日光を当ててしまえば香気は飛び、劣化した臭いが発生します。
「日なた香」や「日光臭」と呼ばれ、専門的な話をするならば、紫外線を受けることによって発生した、硫黄等の化合物による複合臭です。

また、日光ほどではありませんが、室内の照明器具の光でも劣化します。

 

保存状態に着目する

美味しい日本酒を選ぶコツは色々あるのですが、今回は、保存状態に着目。

その中でも、日本酒の大敵、光に絞って解説してみようと思います。

 

実は、品質管理がワインと同じ、もしくはそれ以上にやっかいなのが日本酒です。
せっかく美味しい日本酒を買っても、劣化した物だったら、がっかりですよね。

 

日本酒選びで一番重要なのは、品質状態の良い物を選ぶということです。

 

 

店の売り場に注目

それでは、光による劣化がないお酒を選ぶにはどうするか。


それは、お店を見れば分かります。
日本酒の専門店や品質管理の良いお店は、必ず日光の当たらない場所に、日本酒の棚を設置してあります。
徹底してこだわる店では、冷蔵ショーケースの電気を落としている場合も多いです。
このような店で買えば、保存状態の良い日本酒を買う事ができるでしょう。

品質管理が怪しいな、と思った時は、箱に入った日本酒を買うのも1つの方法です。
紙包装してあったり、紫外線をカットするフィルムに包んである物も良いでしょう。

 

 
 コラムニスト情報
井本和宏
性別:男性  |   職業:元酒屋店主・酒類コーディネーター・飲食店コンサルタント

自他共に認める酒マニアです。酒屋の店長も8年ほど勤めていました。
日本酒・焼酎・ウイスキー・スピリッツ・リキュール・ビール、美味しい酒ならなんでも好きです。
酒屋の店主時代は年間1000種類を越えるほど、ありとあらゆる酒をテイスティングしていました。およそ1万種を越える酒を飲んだ今、解った事は・・・
「酒の世界は深すぎて解らない!」です。

ブログ「うまい酒ブログ」
http://うまい酒.jp/

 

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