マヤ文明を感じろ!グアテマラ世界遺産「ティカル遺跡」の行き方と見どころ

執筆者: りーな 職業:グアテマラガイド・旅人
はじめに

グアテマラ政府はグアテマラを「マヤ世界の中心」と銘打って、観光政策を行っています。

そのまさに中心が世界遺産でもある「ティカル国立公園」です。


 

ティカル遺跡の場所

ティカル遺跡はグアテマラの最北部に位置するペテン地方にあります。

グアテマラの中では低地で常に暑い所です。

グアテマラシティからは飛行機で45分、バス等の陸路でも行けますが遠いので飛行機がお勧めです。

 

また、隣国ベリーズも近く、ベリーズから訪れる人もいます。

マヤ文明はメキシコ南東部のユカタン半島からベリーズ、グアテマラ、エルサルバドルホンジュラスにまたがる文明なので、国から国へマヤ文明を巡ってみると面白いかもしれません。

世界遺産として

ティカル国立公園は1979年に「複合遺産」として世界遺産に登録されました。

複合遺産とは文化と自然遺産の両方に当てはまるものを指します。

日本では「ティカル遺跡」として知られていますが、遺跡(ピラミッド等の建物群)だけではなく、公園内に広がる豊かな自然環境も世界遺産として大切に保管されているのです。

ティカルの自然

ティカル遺跡の最大の魅力は遺跡と自然の共生ではないでしょうか。

驚くべきことに、ピラミッドのすぐそばにクモザル、ホエザル、七面鳥、インコ、トカゲなどの動物がたくさんいます。


クモザルは長い手足を使って、木から木へ移動していきます。
ホエザルはその名の通り、吠えるサルなのですが、雄叫びとも取れる声を森いっぱいに響かせています。初めて聞いた時は、森の奥から聞こえてくる声が怖かったです。


そして、植物も豊富でチューインガムの基になるガムの木、グアテマラの国樹であるセイバなどがあります。

 

 

ピラミッドからの眺めは絶景

ティカル遺跡の最大の目玉はピラミッドでしょう。
50m以上もあるピラミッドがたくさんあり、中には登れるものまであります。
ティカル遺跡の中で最も高い建造物はⅣ号神殿(65m)で、そこからの眺めは絶景です。

 

目の前に広がるジャングル、遠くに見える他のピラミッド、そしてすぐ近くの木にはクモザルがいたり、また鳥の声が聞こえたりとティカルの魅力を満喫できます。

 

 

ティカル遺跡に行く前に勉強しよう

ティカルに行く前にぜひ訪れて欲しいのがグアテマラ・シティにある国立考古学民族博物館です。ここにはティカルを含むグアテマラ中で発掘されたマヤ文明の出土品が数多く展示されています。ティカル遺跡を復元した模型はぜひ見ておいて欲しいです。

 

 

おわりに

グアテマラで最もマヤ文明に近づける場所がティカルではないでしょうか。

豊かな自然と歴史を感じにぜひ来て下さい。

ペテン地方は常に雨の多い地域ですが、訪れるには乾期であり比較的気温の低い11月から3月が適しています。

 
 コラムニスト情報
りーな
性別:女性  |   現在地:グアテマラ  |   職業:グアテマラガイド・旅人

これまでヨーロッパ、中南米、カリブ海を中心に30か国以上を旅行。
留学、バックパッカー、鉄道旅、世界遺産めぐりなどを経験。
旅行の豆知識をお伝えします。