オイスターソース活用術!和食にも合う万能調味料の使い方
作ってみたいレシピを見つけ、調味料を買い揃え、美味しくできたお料理。
でも、残った調味料は、他には何に使えるのでしょう。
そのまま冷蔵庫で眠ってはいませんか。
今回はそんな調味料のひとつ「オイスターソース」についてのお話です。
塩、砂糖、醤油や味噌などの基本調味料に加え、最近では、海外の調味料も家庭料理に多用されています。
あまり馴染みのない調味料が、1度使ったきりになってしまう。
それは、その味をきちんと知らないからかもしれません。
では、今回のテーマのオイスターソースはどうでしょう。
裏書を見てみます。
カキエキス、砂糖、食塩、カラメル色素。
牡蠣のエキスが入った、甘じょっぱい調味料ということになります。
オイスターソースと聞くと中華を連想しますが、これと言った香辛料が使われている訳でもないようです。
味見してみましょう。
かなり塩分が強く、甘みもあり旨味も凝縮しています。
しかし、中華料理独特な香りなどは、実はあまり強くありません。
ということは、中華に限らず「塩分・甘味・旨味」を出したい料理に使えるのでは、と推察できますね。
中華の売り場にあるから、中華でしか使えないと言う訳ではなさそうです。
最近、おでん出汁にオイスターソース、と言うのがテレビやネットで話題です。
上記の味見から、何となく想像ができるのではないでしょうか?
おでんには、魚から作る練り物や、たこなどの魚介も具として使われます。
牡蠣(魚介)の旨味のオイスターソースが合わない訳はない、と言うことになりますね。
牡蠣の旨味は出汁の旨味となり、程よく加えることで塩分や甘味も補われます。
風味豊かで奥深い、美味しいおでん出汁になるのです。
秋刀魚や鯵などの蒲焼き、肉じゃが、野菜の煮物、豚の角煮。
甘じょっぱい料理、たくさんありますね。
特に和食には、醤油(塩分)と砂糖やみりん(甘味)を使う料理がたくさんあります。
これらの料理に、醤油&砂糖代わりのオイスターソースを少し加えることで、旨味も一緒につけられます。
色も醤油と似ていますので、仕上がりにも違和感はありません。
オイスターソースを少し加えるだけで、料理の深みが増すと同時に、いつもの料理が少しランクアップしますよ。
中華の調味料だから中華料理、という概念を捨て去りましょう。
「オイスターソース=塩分と甘味と旨味の調味料」と思えば、使い方がぐんと広がります。
冷蔵庫に眠っているオイスターソースが、空っぽになる日もすぐそこです。
お料理の第一歩として、調味料の特徴をきちんと知ってみて下さいね。
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フードコーディネーター/料理研究家
主に雑誌等で活動しています。
ブログ:http://tmnr14.blog17.fc2.com/
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