大豆イソフラボンより美容効果大!「エクオール」の効能と検査方法(ソイチェック) (1/2)

執筆者: 水谷俊江 職業:管理栄養士 アーユルヴェーダセラピスト
はじめに

日本ソイフードマイスター協会 専任講師の水谷俊江です。

 

女性ホルモンに似た作用を持つ「イソフラボン」。

更年期症状の緩和や、お肌のシワ、薄毛、骨粗鬆症の予防など嬉しい効果が報告されています。

研究が進み、腸内細菌の働きでこのイソフラボンからスーパーイソフラボン「エクオール」が産出されていたことが分かりました。

 

今回はその「エクオール」について、お話しいたします。

 

 

日本ソイフードマイスター協会 http://www.jsfma.com/

 

スーパーイソフラボンの「エクオール」とは

大豆の苦みやえぐみの元となっている物質が、イソフラボンです。
ある種の腸内細菌によって、イソフラボンの一種、ダイゼインからエクオールという成分が作られているということが明らかになりました。

エクオールは、イソフラボン以上に女性ホルモン(エストロゲン)に似ていることから、更年期のほてりや首・肩コリの緩和、肌の水分保持やシワの予防、さらに乳がんのリスクを抑える効果がイソフラボンよりも強いとされています。

また、男性の前立腺がん、前立せん肥大症のリスクの軽減、薄毛予防という効果も確認されています。

 

大豆イソフラボンの恩恵を十分に受けられない確率、50%

実は、誰もがエクオールを産出できる腸内細菌を持っているわけではありません。
エクオールを産出できるのは、大豆の食習慣のある日本人、韓国人、中国人で約5割。

欧米人では3割弱です。

ところが、日本の20代女性のエクオール産出者は約20%に留まっています。

エクオールの産出は、男女差、遺伝的素因は関係ないとされていますが、日常的に食物繊維や大豆、海藻などを摂取する食生活を送る人に多いと報告されています。
今までの研究から、大豆製品を幼少期から多く食べている人ほど、エクオールの産出の力となる腸内細菌を持つ確率が高いと考えられています。

この事実からも、日本の近年の欧米化する食事や、大豆製品、食物繊維の摂取量・頻度の低下が問題視されています。

ショッキングな事実ですが、もしエクオールを産出できていなければイソフラボンの恩恵を十分に受けられていないということになります。

 

エクオールの産出をチェック!

エクオールが産出できるのかできないのかを確かめる方法があります。
現在では、尿検査によってエクオールが作れるかどうか郵送検診で調べることが可能です。

 

ソイチェック
 
手順は以下の通りです。
 
  1. キットを送る
  2. 採尿
  3. ポストに投函
  4. 約10日で結果が郵送される

 

 

SOYCHEAK http://www.hc-sys.com/#!soychk/c4yj

 

エクオール効果を実感するためには

先ほどお話したように、エクオールの効果が得られるのは、女性だけではありません。
男性には、抗アンドロゲン(男性ホルモン)の効果で、前立腺がん、前立せん肥大の男性のリスクを抑える、男性の脱毛を抑制する効果が報告されています。

誰もがエクオールの恩恵を受けるためにはどうすれば良いのでしょうか。

 
 コラムニスト情報
水谷俊江
性別:女性  |   職業:管理栄養士 アーユルヴェーダセラピスト

管理栄養士としてクリニックでのダイエットや腸活アドバイスなど2000人以上の相談業務に携わってまいりました。
アーユルヴェーダセラピスト、風水鑑定士の資格もあり、このコラムでは西洋医学の栄養学だけでなくインド、中国の叡智を取り入れた新しい健康アドバイスをご紹介します。