シワ対策の正しいスキンケア方法!効果的な美容成分と化粧品の選び方 (1/2)

執筆者: スキンケアカウンセラー 松原 好克 職業:スキンケアカウンセラー
はじめに

スキンケアカウンセラーの松原好克と申します。

今回のテーマは、加齢と共に顔肌に現れる最大の難敵、シワです。
たるみと同じく、老け顔の印象を与えます。

しかし、シワはシミと同じで、歳を重ねるごとに誰にでも出てきます。
30代になったらシワの1つや1つは当たり前です。重要なのは、どれだけ進行を緩やかにしながら老いていけるか、それがスキンケアの役割です。

流行に惑わされない、最適なシワ対策法をマスターしましょう。

 

シワが出来るしくみ

表皮の下の真皮に存在するコラーゲンやエラスチンは、肌のハリや弾力を保つ働きがあります。

若い頃は、コラーゲンやエラスチンがしっかり整っているために、シワが少ないのです。

出典 http://www.kao.com/jp/skincare/structure_04.html

 

シワのでき始めは、溝の浅い小ジワから始まり、表情によって繰り返し折りたたまれて徐々に深くなり、やがて大ジワへと進行していきます。
特に皮膚の薄い目周りや、元々顔に刻まれている法令線は、皮膚の構造上目立つ傾向にあります。

シワの原因とは?
コラーゲンやエラスチンの減衰

コラーゲンやエラスチンは、加齢に伴い少しずつ衰えてきますが、紫外線によって受けるダメージが最も大きいと言えます。

紫外線を浴びた量に比例して、シワの量も多くなることが分かっています。

このコラーゲンやエラスチンの悪状態が、シワの直接的な原因です。

表情筋の機能低下

表情筋も加齢により少しずつ衰えてきますが、引っ張ったり持ち上げたりする強引なマッサージによって、故意に劣化させてしまっているケースも見受けられます。

胴体の筋肉は骨に付着していますが、顔の表情筋は皮膚に直接付着しているため、過度に手が加えられた表情筋は伸縮性がなくなり、さらにシワがくっきりしてくるという悪循環です。

乾燥

肌の水分量が低下して乾燥すると、ゴワつきや突っ張りが出てきます。

柔軟性がなくなりキメが乱れるため、シワが深く見えてしまいます。

喫煙

近年、タバコによる健康問題が囁かれていますが、肌への懸念はあまり知られていません。

喫煙者と非喫煙者のシワの量と深さは、喫煙量が多くなるほど増大することが著明になっております。
皮膚の早老化につながるということです。

 

 

 

このように原因は色々とありますが、コラーゲンやエラスチンは、シワだけでなく、ハリ・たるみ・毛穴の開きにも影響を与えます。

つまり、シワ対策を行うことは、ハリ・たるみ・毛穴の開き対策も同時に行うことになるため、手入れをするかしないかでは、見た目年齢に大きな差が出るでしょう。

シワに負けない正しいスキンケア法

シワに限らず、シミ・たるみなど、肌の変化に気が付いてから、慌てて化粧品に手を出しても時すでに遅し…と覚えておいて下さい。

美容皮膚科・美容外科のような治療ではないため、目に見える形で現れた悩みを消すことは困難です。

スキンケアは、悩みが現れる前の予防であるいうことを肝に銘じましょう。

紫外線対策

真皮のコラーゲンやエラスチンを傷めつける紫外線を、しっかり防御しましょう。

1年を通して日焼け止め専用の製品を使い続けると、肌への刺激が大きくなるため、パウダーファンデーションの活用がベターです。


パウダーファンデーションは、肌に優しいメイク料であると共に、日常生活レベルの紫外線をカットしてくれるアイテムです。

買い物や通勤程度の外出ならば、夕方までの間に、3回ほどの塗り直しをすれば十分です。

シワ対策化粧品

シワ向けの化粧品は、様々なものが出回っています。

どれが良いのか迷うところですが、アイテムそのものよりも、肌のコラーゲンへ働きかける美容成分を見極めることが大切です。


ちなみに、化粧品に配合されるコラーゲンは保湿成分のため、肌のコラーゲンとは結びつきません。

コラーゲンに有効な成分は?
肌のコラーゲンに対して科学的に評価が高いのはビタミンA

美容皮膚科では、レチノイン酸(ビタミンA誘導体)の治療を行っていらっしゃる所もありますが、化粧品成分用としては、刺激が少ないレチノールが適用されています。


レチノールは、レチノイン酸の約100分の1の作用しかないと言われていますが、毎日続けて使うことで、予防としての役割を発揮します。
パルミチン酸レチノール(配合最上限濃度は0.03%)、あるいは、レチノイン酸トコフェリルと表記されたものがお勧めです。

 

これらの成分は、水に溶けない油溶性のため、美容液やクリームにたくさん配合されています。サラッとしたタイプのものを選ぶことがポイントです。

 

ビタミンAと親和性が高いビタミンC誘導体

また、ビタミンC誘導体もコラーゲンとの相性が高い成分です。

シワだけでなく、シミ予防としても重宝できるため、一石二鳥ですね。


パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naが最もオススメですが、3-O-エチルアスコルビン酸、あるいは、リン酸アスコルビルMg、あるいは、アスコルビルリン酸Naと表記されたものでも良いでしょう。

 

これらの成分は、水に溶けやすい水溶性のため、化粧水やローションにたくさん配合されています。ビタミンAとの相乗効果が期待できるため、レチノール化粧品との併用が望ましいでしょう。

 

マルチな効果が高いピーリング

シワ・シミ・毛穴・ハリ・くすみなど、エイジングケア全般に有効な美容法が、ピーリングです。


年齢を重ねるごとに滞ったターンオーバーをサポートし、コラーゲンの生成にスイッチを入れます。
市販で出回っているホームピーリング化粧品は、それほど刺激の強いものはありませんので、怖がる必要はありません。
各製品の使用方法は厳守して下さい。

 
 コラムニスト情報
スキンケアカウンセラー 松原 好克
性別:男性  |   職業:スキンケアカウンセラー

お問い合わせ・取材・お仕事依頼を多数いただき、誠にありがとうございます。

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■日本美容皮膚科学会
■日本香粧品学会
■一般社団法人 日本スキンケア協会
■ NPO法人 アンチエイジングメディカル協会
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■薬事法有識者会議 有限責任事業組合

【保有資格】
■一般社団法人 日本スキンケア協会 認定 スキンケアカウンセラー
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など多数。

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■一般社団法人 日本スキンケア協会のホームページに、活躍する有資格者(スキンケアカウンセラー)としてコメントを提供する

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【経歴】
高校卒業後、会社員として働く傍ら、約10年にわたり独学でスキンケアや化粧品の専門知識を深める。2008年から5年間で2,000人以上のカウンセリングを手掛けた経験を元に、現在では、年間約1,000人にも及ぶスキンケアの相談に応じる。また、美容関連の情報サイトやコラムサイトからの取材や執筆依頼、美容液を始めとする化粧品の評価やレビューも多数手掛ける。

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