グアテマラ第二の都市ケツァルテナンゴ(シェラ)、おすすめ観光スポットまとめ

執筆者: りーな 職業:グアテマラガイド・旅人
はじめに

グアテマラ第二の都市ケツァルテナンゴは、グアテマラシティとは違った印象の町です。

コロニアルな雰囲気とマヤ文化が今でも残る、ケツァルテナンゴを紹介します。

 

 

ケツァルテナンゴの情報

ケツァルテナンゴはグアテマラシティから北西に200Kmの場所にあり、人口40万を抱える都市です。

標高2300mに位置し、グアテマラの中では寒い地域です。

グアテマラシティやアンティグアと比べ物価が安く、欧米からのバックパッカーがスペイン語学校に通いながら長期滞在している姿がよく見られます。

 

ケツァルテナンゴの意味

ケツァルテナンゴは先住民の言葉で「ケツァル鳥(Quetzal)の場所(tenango)」と言う意味です。

ケツァルはグアテマラの国鳥であり、特別な鳥です。


しかし残念ながらケツァルテナンゴにはケツァルはいません。

ケツァルの生息には寒すぎるようです。

「テナンゴ」というのは場所を意味する語なので、グアテマラ国内にはウエウエテナンゴチチカステナンゴなど「~テナンゴ」という地名がたくさんあります。

 

「シェラ」と言うのが現地風

ケツァルテナンゴという名前はスペイン征服以降の名前で、それ以前はシェラフ(Xelajú)、またはシェラ(Xela)と呼ばれていました。


それゆえ、今でもバスの行き先は「シェラ」となっており、グアテマラ人もほとんど「シェラ」と呼んでいます。

町には「シェラパン」というパン屋さんもあり、「シェラ」という名前が今でも親しみを込めて呼ばれていることが分かります。



ケツァルテナンゴ周辺には先住民の村がいっぱい

ケツァルテナンゴの周りにはたくさんの村があり、それぞれに見どころがあります。

中米で最初に作られたカトリックの教会、色鮮やかな黄色いファサードのある教会など、歴史を感じさせる建物がポイントです。

 

各村で市が開かれており、それらを見て回るのも面白いのですが、日本人としてお勧めなのは、ロス・バーニョス(Los Baños)です。


その名も「お風呂」を意味する村の名前の通り、この村には温泉がたくさんあります。

村に入った瞬間に感じた硫黄の臭いは日本の温泉地と何ら変わりありませんでした。

村には銭湯がたくさんあり、60分15~25ケツァル(200~400円程度)で家族風呂を貸切できます。

男湯・女湯という大浴場はなく、一つの銭湯に10部屋くらいの家族風呂があり、家族で一つのお風呂に入ります。

地元の人たちを見ていると、家族総出でおじいちゃんから孫まで10人くらいで入浴に来ているようでした。

 

 

おわりに

町の中央広場は一見するとヨーロッパのような印象を受けますが、そこにいる人たちはマヤの血を引くグアテマラ人です。

このミスマッチな雰囲気がシェラの醍醐味かもしれません。

 
 コラムニスト情報
りーな
性別:女性  |   現在地:グアテマラ  |   職業:グアテマラガイド・旅人

これまでヨーロッパ、中南米、カリブ海を中心に30か国以上を旅行。
留学、バックパッカー、鉄道旅、世界遺産めぐりなどを経験。
旅行の豆知識をお伝えします。