転職・再就職を成功へと導く考え方!会社ではなく職種で決めよう

執筆者: 秋里俊一 職業:就職コンサルタント
はじめに

就職コンサルタントの秋里俊一です。

 

昨今の景気の影響で、転職や再就職を考えている方も少なくないと思います。

社会人の転職や再就職では、どのような心構えが必要なのか、お話しさせて頂きます。

 

決意と躊躇の繰り返し

転職や再就職は「決意」と「躊躇」の繰り返しです。

それを繰り返しながら、就職活動は進んでいきます。


「よし、これで進もう」と思って行動しても、すぐに本当にこれで良いのか、と迷いが出るでしょう。

自分の優柔不断ぶりを責めてはいけません。

それが普通なのです。

 

決意

社会人の就職活動は、それが転職であれ、再就職であれ、いかに目標を定めて活動するかについての

決意が不可欠。
何のために転職するのか、どうやって再就職をするのか、これからどんな仕事を選ぶのか。

それらをしっかりと考えてスタートしなければなりません。
ただ単に仕事を変えてどこかに再就職したい、と言う半端な考えでは、活動が空回りするだけです。

 

躊躇

決意を持って活動する転職・再就職ですら、現実の壁にぶつかると迷いが生じます。

決めた以上は突進あるのみ、と力んでも、事は簡単には進みません。
躊躇して良いのです。

それは弱さではなく、健全なことなのですから。

 

 

転職と再就職の違い

ここで、言葉の定義をしておきましょう。

 

ここでの「転職」とは、現在の会社での仕事から離れて、別の会社で仕事をすることを言います。

「再就職」とは、何らかの理由で失業状態にある方が、新たに会社に就職すること。

この両者の違いは、はっきりしています。

 

転職とは

転職には、活動の始まりに自分の意思があります。

別の会社で働いてみたい、こういう仕事がしてみたい、今の会社を辞めたい、など、まずは自分で考えるところからスタート。
したがって、通常、転職活動は現職の状態で行われます。

 

再就職とは

一方、再就職には、否応なしに就職活動をしなければならない状況がスタート地点です。

リストラ、定年、倒産など、自分の意志とは離れたところで活動が始まります。
したがって、通常、再就職活動は失業の状態で行われます。

 

転職と再就職の共通点

さて、転職と再就職は違うものですが、活動で心掛けることには多くの共通点があります。

重要な共通点を挙げましょう。

 

  1. 目標とする職種を明確に決めてから活動する。
  2. 「やりたいこと」より「やれること」を目標にする。
  3. 活動は、一旦始めたら中断することなく続ける。

 

この3点です。
次回以降で、それぞれについてお話ししていきます。

就職であって就社ではない

転職しようとしている方、転職活動中、再就職活動中の方々に、言わずもがなの確認をします。

 

それは、就「職」であって、就「社」ではない、と言うこと。
「職」を求めて会社を変わる転職、「職」を求めて会社を探す再就職であって、「会社」を求めることが先ではないのです。


私はこれまで、会社を探し、その会社で何をするかは二の次になっている求職者を多く見てきました。
会社の規模、知名度、業績等を熱心に調べ、そこに潜り込める職種を探すのは、順序が違います。
目標とする職種の募集を探し、それから募集会社の調査をすべきです。

なお、目標とするのは、自分がやれることです。

やりたいことに挑戦してみましょう、などと甘いことは言いません。

 

 

この2つの姿勢の間には、大した違いはないと思うかもしれませんが、先々大きな違いとなって現れてきます。
これは理想論ではありません。
私の長年のコンサルタントとしての経験が言わせる現実論です。

 

おわりに

次回から各論について、現実的で実戦的なお話をしていきます。

それを参考に、決意と躊躇を繰り返しながら、転職・再就職に成功して頂きたいと思います。

 

 
 コラムニスト情報
秋里俊一
性別:男性  |   職業:就職コンサルタント

コンピュータ業界で約35年間にわたり多くの職種を経験後、大手就職支援会社でコンサルタントとして約10年間勤務しました。直接・間接に就職をお手伝いした人数は800名以上になります。現在はリタイアして、主に再就職ブログを通じてアドバイスを行っています。