お正月料理の意味と由来は?おせちメニューとお屠蘇(とそ)の薬膳的効能 (2/2)

執筆者: 藤永知嘉子 職業:国際中医薬膳師

お屠蘇の薬膳的効能

 

お屠蘇に、主に使われている生薬の効能を紹介します。

 

白朮(ビャクジュツ):オケラの根
  • 気を補い、胃腸の働きを高める
  • 利尿作用

 

桔梗:キキョウの根
  • 咳、痰、喉の炎症の改善

 

山椒:サンショウの実
  • お腹を温め、胃腸の働きを高める (冷えによる胃痛・消化不良・食欲不振・下痢の改善)
  • 水分代謝を整える
  • 抗菌、解毒作用

 

防風(ボウフウ):ボウフウの根
  • 身体を温め発汗を促す (風邪による悪寒、寒気、関節痛、身体のだるさ などを改善)

 

桂皮(ケイヒ):ニッケイの樹皮、シナモン
  • 身体を温める (冷えによる関節痛・腹痛・生理痛、冷え性の改善)
  • 心を鎮める

 

陳皮(チンピ):ミカンの果皮

  • 気の巡りを良くする
  • 胃腸の消化機能を高める (消化不良、食欲不振、吐気の改善)

 

丁字(チョウジ):チョウジの蕾み、クローブ

  • お腹を温め、胃腸の消化機能を高める (冷えによる食欲不振、腹痛、吐気、下痢などの改善)
  • 抗菌作用

 

身体を温め、巡りを良くし、胃腸の働きを助けるなどの効能の生薬が多く使われています。
寒い時期、また、食べ過ぎ飲み過ぎになりがちなお正月にお屠蘇を飲むことは、儀式としてだけでなく、健康面でも意味のあるものだったのです。

おわりに

効能や意味を知ることで、おせち料理やお屠蘇を、よりありがたく頂けますね。

新年を、心身ともに元気に迎えましょう。

 
 
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