美味しく見える食事の魅せ方は、色味!料理の盛りつけとコツ
こんにちは、盛りつけ師・もりたとしこです。
皆さんは、レストランでお料理が運ばれて来た時、何を感じるでしょうか。
お料理が美しく盛り付けられていたら、その先にどんな美味しさが待っているのかと、心躍ることでしょう。
逆に、乱雑に盛り付けられ、お皿の周りがソースで汚れていたらどうでしょう。
例え一流店の味でも、見た目でがっかりしてしまうのではないでしょうか。
お家での食事も同じ。
普段のおかずでも、時には市販のお惣菜でも、盛り付け方1つで家族にワクワクしてもらえます。
少し盛り付けに気を使うだけで、いつものおかずがおもてなし料理になります。
盛り付けの難しいセオリーはさておき、器と料理の関係や、ちょっとした盛りつけのコツを覚えておくと便利です。
自由な発想で、自分なりの美味しそうな盛り付けを、日々の食卓に取り入れてみて下さい。
まずは、盛り付けの基本となる4つの軸をご紹介します。
各項目にある食材や器は、ほんの一例です。
- 色合いを考える:単色・多色、添え物、ソース
- 器を選ぶ:平皿・足付器、磁器・陶器・ガラス
- 盛付ける量と形を考える:立体感を出す、器に対して6〜7割の量
- あしらいものをプラス:葉物・レモンやプチトマトなのどの飾り野菜
盛り付けで最も気を使うのが「色」です。
色には「食材の色」と「器の色」がありますが、今回は、食材の色についてお話しします。
食事を美味しそうに見せるには どのような色の食材を使えば良いのでしょう。
お弁当を例に取ると、分かりやすいかもしれません。
よく言われるのが、白・黒(茶)・赤・黄・緑の5色。
これらの色の食材がお弁当に入っていると、見た目にも綺麗で栄養もバランスも取れている、と言われています。
日々のお料理でも、ほぼ同じことが言えると思います。
ただ、日々の食事では、お弁当のように、1つのお皿に沢山の食材を詰め込むことはあまりないですよね。
1皿に、5色を入れるのは難しいかもしれません。
その場合は、テーブルに乗せられたお料理の色を、全て足していくと良いでしょう。
和食:ごはん(白)、お味噌汁(茶)、鮭(赤)、卵焼き(黄色)、青菜のおひたし(緑)
洋食:パン(白)、ジャム(赤)、サラダ(緑)、スクランブルエッグ(黄色)、ベーコン(茶)
気付かれたでしょうか。
そう、上記の例は、旅館やホテルなどの朝食です。
シンプルなメニューですが、ホテルなどの朝食はとても美味しそうに見えます。
お料理はシンプルでも、食卓全体を、目で見た時に美味しそうだと感じる。
これが、お家での食事を素敵に盛り付ける基本となる「色」なのです。
忙しい毎日、慌ただしい中、5色を必死で探すのは大変です。
そこで、時間のある時に「食材色辞典」を作っておきましょう。とても便利です。
食材の色と言っても、野菜やお肉だけではなく、スパイスや胡椒などの調味料も入ります。
上から少し振りかけるだけで、色や栄養がプラスされる食材を沢山チェックしておくと、いざという時にさっと思い出せます。
一例を挙げてみしょう。
- 黒:海苔、黒ゴマ、佃煮
- 赤:トマト、しば漬け、ピンクペッパー
- 黄色:卵、からし、パプリカ
このように書き出していると、意外な食材を思い付くこともあります。
より多くの食材を色分けしておくと、おもてなしやイベントの時などに大変便利です。
何だかお皿が寂しい、何かが足りないなと言う時、さっと1品プラスするだけで、案外しっくりきたりします。
食材色辞典、お勧めです。
あなただけの虎の巻を作ってみて下さいね。
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横浜在住 東京大田区育ち。日本発酵文化協会認定の「発酵インストラクター」。
フードスタイリストとして、フリーランスで レシピ提案、料理本や商品パッケージのフードスタイリング、レストランのメニュー撮影、単発での料理教室、有名料理研究家のアシスタントなど、フード関係のお仕事をしています
blog 簡単!おしゃれな盛りつけのコツ http://ameblo.jp/osyare-cooking/
HP もりたとしこオフィシャルサイト http://www.moritsukeshi.com/
FBページ https://www.facebook.com/moritsuke
一部紹介
◎2005年から食育系サイトにてスタイリング、撮影含むおしゃれな離乳食レシピの提案(1年間連載)
◎2006年から同サイトでスタイリング、撮影含む四季の行事の創作料理のレシピ提案(1年間連載)
◎2007年から介護専門サイト、専門誌に介護食提案の調理、スタイリング、撮影を担当4年半連載
◎文化放送ピピットサンデー出演
◎フォトスタイリングジャパン主催料理写真AtoZ講座のフード&スタイリングを隔月で担当
◎他、料理本や商品パッケージのスタイリング、企業系連載誌、コラムなどに 単発で料理提案などをしています
プライベートでは2004年生まれの女の子と2009年生まれの男の子の母
簡単でおしゃれにみえる料理や盛り付けを研究中
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