お部屋の香り、消臭レシピ!シーン別アロマルームスプレーの作り方 (1/2)
こんにちは、アロマセラピスト市井 真太郎です。
インテリアや掃除の状況以上に、気になるのが『部屋のニオイ』です。
他人の家のニオイが、独特な香りがした経験はあると思います。
逆に言えば他人事ではないですよね。
今回はアロマテラピーの最も大きな特徴の『芳香性』を使って、自宅の香りをコントロールする方法をご紹介します。
人工香料は、強力な香りを発生させて、嗅覚をマヒさせて嫌な香りを消します。
実際は、香りをしなくする、という言い方が正しいでしょう。
一方で天然由来の精油は、嗅覚から脳へダイレクトに良い香りを伝え、自分自身の嗅覚を良い香り一色にします。
これだけだと人工香料とほぼ同じなのですが、ニオイのもとに対しても消臭のアプローチをします。
「反作用」と呼ばれ、+に対して-イオンを放出することで悪臭を中和します。
つまり、ニオイそのものの香りも断ち切りつつ、良い芳香を脳に伝えるのがアロマの力です。
視力で例えると、暗いトンネルに入った時に最初は見えづらくなりますよね。
しかし、一定の時間がたてば少しずつ慣れてきます。
実は嗅覚にも同じことが起きていて、少し違うのは嗅覚はとても敏感、ということ。
嗅覚は、人間の五感の中で最も原始的な感覚器官と言われており、少しのニオイの違いでも反応します。しかし、時間がたつと自分の家のニオイすら分からなくなるのです。
動物はみな、縄張りを持つことで家族以外とは、必要以上に近づきすぎないようにしてきました。
それは、同属同士で無駄なケンカをしないようにしたり、一ヶ所のエサを根こそぎ取りすぎないようにして、種の存続を保ったと言われています。
また遠くにいたり、物陰に音を立てずに隠れている外敵を発見するには、視覚、聴覚よりも、嗅覚を発達させるのが効率的だったようです。
近年、家の中でペットとして飼われている動物の中には、野生の本能が退化しているとも言われますが、犬の場合も相変わらず電柱にマーキングしたり、しっかり嗅覚に働きかける本能は残っています。
現代人は、スマホやパソコンのせいでどんどん視力が低下しており、会社やスポーツなど、社会的生活をしているため野性の動物から進化した、と見えるかもしれませんが、実は嗅覚に関しての鋭さは昔とさほど変わりません。
例えば、梅雨のじめっとしたニオイ。
生ゴミや、腐った食べ物のニオイは不快な気分になりますよね。
逆に、あの人のニオイが好き、というように、恋愛感情に繋がるケースもあるようです。
また、長期の旅行などで、自宅を留守にして久しぶりに帰ったとき結構ニオイがすることありませんか?
これも同様で、自分のニオイが分からなくなっている一例です。
人間も空間的な縄張りをもっていて、ニオイに精神的感情まで大きく左右されていることがお分かり頂けたでしょうか。
嗅覚はとても鋭いので、天然か人工かは感覚として区別がつきます。
人工香料の充満した車内で、車酔いしてしまうこともありませんか?
これは、嗅覚が敏感に「自然界に無い成分が充満している」と危険性を察知しているんです。
一方で、適切な量を配合した天然の精油のアロマスプレーは、タバコの嫌なニオイを分解した上に、優しい香りをつけてくれます。
100%自然由来なので、嗅覚も『あ、これは安全な香りだ』と、素直に良い香りと認識します。
市販の人工香料ベースのルームスプレーではなく、天然のアロマ精油を使ったルームスプレーのブレンドをご紹介します。
生活臭の元は、衣類やベッドやソファー・カーペット・カーテンなどのファブリック(繊維)家具などが中心です。
衣類の繊維は呼吸をしていて、嫌なニオイを吸い込み、空気が乾燥したり、極端に湿気を持つときに吐き出します。
また、家具はそう簡単に洗えないものや、動かせないものが多いので、いつの間にか「生活臭」がこもっています。
消臭一辺倒になると、生活空間でアロマが邪魔になるので適度な芳香性も必要です。
- ラベンダー 3滴
- ペパーミント 3滴
- ローズマリー 3滴
- マジョラム 3滴
- ティーツリー(ユーカリ) 3滴
このブレンドで、かなり効果的に消臭+芳香が楽しめます。
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