お正月明けにおすすめの食材「大根・カブ・キャベツ」調理法。食べ過ぎや胃腸の疲れに
お正月明けの食べ過ぎ対策!胃腸を労わる大根、カブ、キャベツのおすすめの食べ方を紹介します。七草がゆの材料にも。
こんにちは、野菜ソムリエの我妻飛鳥です。
クリスマスからお正月に続き、ご馳走を食べる機会が多く、飲み会も続いているという方も多いのではないでしょうか。
美味しいものを食べ、美味しいお酒を飲みながらにぎやかに過ごすのも幸せなことですが、連日となると胃腸が疲れているなと感じることもあるかと思います。
今日は、疲れた胃腸におすすめの野菜をご紹介いたします。
まずは一押しの冬野菜、寒中キャベツ。
キャベツは、胃炎や潰瘍の改善に効果のあるビタミンUを含んでいます。
このビタミンUは、キャベツから発見された「キャベジン」とも呼ばれる水溶性ビタミン様物質です。
胃酸の分泌を抑え、粘膜の修復を助け、消化管のがん予防効果があると言われています。
キャベツはその他にビタミンCやカルシウムを多く含み、アミノ酸の一種グルタミン酸も含んでいます。コトコト煮込むとうまみ成分が引き出されとても美味しくなります。
甘みの元となる糖質は葉野菜の中ではトップクラス。
芯の周りはビタミンCを多く含むのでなるべく捨てずに使いたいものです。
ナッツやゴマ・植物油など、ビタミンEを含む食材と食べ合わせると、より効果的に摂取できます。
そしてもう一つ、やはり冬に美味しい大根。
七草がゆの食材の一つで「すずしろ」と呼ばれているのが大根です。
大根には消化酵素がたっぷり含まれており、お餅を食べるときに大根おろしを食べ合わせたり、肉や魚料理に添えたりすることも多いですね。
この消化酵素ジアスターゼには発がん物質除去効果があると言われています。
ジアスターゼは熱に弱い為、生食がおすすめです。
なかでも一番のおすすめはなんといっても大根おろし。
細かくすりおろすことで消化酵素が活性化し、食材の消化を助けるのにより効果的に作用します。
ただ酵素は熱に弱いので、消化を助けるためには生で召し上がって下さい。
特におすすめが大根おろしで食べる方法です。
天ぷらや揚げ出し豆腐に大根おろしがついてくるのは、さっぱりと食べるためだけではく、消化促進のためでもあります。
そして最後にもうひとつ。
同じく、七草がゆの食材の一つで「すずな」と呼ばれているカブです。
晩秋から初冬にかけて旬を迎え、冬野菜としても広く知られています。
葉の部分は緑黄色野菜、根の部分は淡色野菜と分類されています。
根には消化酵素アミラーゼが含まれており、胃もたれや胸やけ解消に効果的です。
根と葉両方に含まれる辛み成分グルコシアネートには発がん物質を解毒し、活性酸素を除去する働きがあると言われています。
カルシウムも豊富に含まれているので、ビタミンDを含む鮭やサンマ、干しシイタケなどとの食べ合わせがお勧めです。
こういったことから、正月明けに七草がゆを食べて胃腸を労わるという風習も、先人の知恵と頷けます。
寒い冬となりそうですが、冬野菜をたっぷり摂って身体を温め、健康に冬を乗り切りましょう。
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