縁起の良い京都の和菓子たち。宝石のような可愛い和スイーツ9選 (2/2)

執筆者: 小倉 夢桜-Yume- 職業:和菓子ライフデザイナー・和菓子ライター

今年の京都市内は素晴らしい初日の出となりました。

水平線から昇る、初日の出を表現したとてもおめでたいお菓子です。

 

 

干支菓子

毎年、その年の干支にちなんだお菓子が、京都の和菓子屋では作られます。

12年に1度、お目見えする貴重なお菓子です。

 

今年の干支は『未年(ひつじ)』。
羊を題材にしたお菓子の数々です。


 

同じ題材でも、お店により様々なお菓子になるのも和菓子の魅力でもあり、面白さでもあると思います。

御題菓子

『お題菓子』とは毎年年始に行われる宮中歌会始のお題をテーマにして作るお菓子のことです。
今年のお題は『本』。

『本』にまつわるお菓子を創作します。

お題に合わせた意匠と菓銘を考えて店頭で販売されます。
そのお店のセンスが問われる、とても大切な位置づけのお菓子です。

 

一本松

菓銘に『本』を入れたお菓子です。

お菓子に入れられた、力強い一本松の焼印がとても印象的です。
力強く生きようという和菓子職人さんの想いが伝わってきます。

 

 

枯れ木に花を

『枯れ木に花を咲かせましょう』

日本昔話の花咲か爺(はなさかじじい)の一場面から創作されたお菓子です。
年末には、幸せの花が満開に咲いた日本でありますように。

 

 

知の泉

沢山の教養が詰まった巻物を表現したように感じるお菓子です。

思わずお菓子を愛でながら、平安時代に想いを馳せて。

 

 

蛍雪

私が制作協力をさせていただきましたNHK・Eテレ『グレーテルのかまど』からのご紹介です。

「蛍の光・窓の雪」を明かりに本を読んで勉学に励み、功を成した『蛍雪の功』の故事に由ります。
真っ白な雪と夜を表し、蛍の光として金箔があしらわれています。

 

 

おわりに

京都の迎春を祝うお菓子の数々、いかがでしたでしょうか。

少しでも皆様に迎春気分を感じていただけましたら幸いです。

 
 コラムニスト情報
小倉 夢桜-Yume-
性別:男性  |   職業:和菓子ライフデザイナー・和菓子ライター

京都五感処・京都Loversフォーラム代表。
『今だけ』『ここだけ』『あなただけ』をコンセプトにオフィシャルホームページ『きょうの「和菓子の玉手箱」』で京都の素敵な和菓子たちの世界を毎日お届け。
この2年間に自身が食べた和菓子の数は1000個を優に超える。

数々の和菓子を見て、食べて感じた経験を活かして、現在は和菓子関連のテレビ制作に協力。

みなさんに和菓子の素晴らしさを伝えて、より身近に感じていただけるような活動を目指しています。

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