こんにちは。管理栄養士・ダイエットコーディネーターの水谷俊江です。

数年前、海外のセレブ達が夢中という「グルテンフリーダイエット」が日本でも話題になりました。
欧米のスーパーでは、グルテンフリーのコーナーが有り、グルテンフリーと表記している食材が並んでいます。

日本では聞きなれないその言葉。

まずは「グルテンフリーダイエット」についてご解説しながら「グルテンフリーダイエット」を日本人向けにアレンジした「小麦デトックスダイエット」につてご紹介したいと思います。

 「グルテン」というのは、小麦粉のたんぱく質から出来たものです。

小麦を製粉し小麦粉にして、水と練り合わせてはじめて「グルテン」というものが作られます。

グルテンがあるからこそ生地が伸びたり、広げたり丸めたり出来るようになり、パンやピザ、パスタが完成するのです。

ところがこの「グルテン」を口にすると、体にマイナスの作用が現れてしまう人がいます。

その人たちは「グルテンフリーダイエット」、すなわち「グルテン除去」の生活をする必要があるのです。

1. 小麦アレルギー
2. 健康のために、体重コントロールを心がけている
3. セリアック病で生涯グルテンを口にできない。またグルテン過敏症の症状が出る

欧米では、麦類で生成されるグルテンアレルギー患者が年々増加しています。

その中でも、重度のグルテンアレルギーが「セリアック病」です。

小腸にダメージを受け、栄養不良、発育障害が起きるセリアック病が深刻な問題となっています。

「セリアック病」とは、グルテンによって小腸の絨毛といわれる指状の突起が損傷して、栄養素が吸収できなくなるという病です。

また、セリアック病と診断されていなくても、グルテンの入った食品を食べることで貧血、片頭痛、関節炎、神経障害、不妊、うつ病、口内炎、喘息、慢性疲労など何らかの体調不良が出る場合があります。

このアレルギー体質は「グルテン過敏症」と呼ばれ、患者も年々増えています。

戦前まで米が主食だった日本人には、セリアック病やグルテン過敏症は無縁の病気でしたが、戦後、小麦を使った食品が急増しました。

現在では菓子パンやお菓子、パスタなど、すぐ食べられる小麦加工品がスーパーやコンビニで手軽に手に入るようになりました。

今やセリアック病や、グルテン過敏症は、日本には関係のない病気とは言えなくなっています。

菓子パンやクッキー、インスタント麺やお菓子など「気がつくといつも食べている」、「食べだしたら止まらない」という自覚症状のある方。

まずは1週間「小麦デトックスダイエット」をやってみましょう。

パンや、焼き菓子、シリアルなどが大好きで日常的に食べている、食べないと気が済まない、という人は、小麦食品の虜・小麦中毒の可能性があります。