登り棒や木登りの効果!子供の心身を発達させる外遊び運動
こんにちは、理学療法士の西村猛です。
近年、子供の体力が落ちているという話題をよく耳にします。
外で遊ぶ機会が減ったことや、近所に公園が少ないなど原因は様々です。
今回も引き続き、登り棒や木登りが体の発達に与える効果について、お話したいと思います。
登るためには下肢でキックすることと、上肢を伸ばしたところから曲げる力が重要です。
このキック力と上肢を曲げる力が強ければ強いほど、登るスピードは早くなります。
また上まで登りきり、そこで安定して止まっているためには、常時腕で棒にしがみついている必要があります。
上肢の力を一気に脱力すると、ストンと落ちてしまいます。
ゆっくり降りるには、腕の力を少しずつ弱めるような調整が必要です。
つまり、降りている間も棒にしがみついておく力が必要で、ここでも上肢の屈曲優位の特徴が見られます。
このように登り棒は、人が生まれながらに持つ「上肢は屈曲優位、下肢は伸展優位」の原則に則った遊びであると言えます。
子どものうちに登り棒や木登りをして遊ぶことで、上肢や下肢の特徴を最大限に活かせることができ、その能力をさらに高めることができます。
このような遊びをしっかり行うことは、子どもがスポーツを始める時に役立ってきます。
登り棒や木登りで鍛えた下肢の伸展力が強くなれば、サッカーでのキック力が自然と強くなるでしょうし、バレーボールのジャンプ力もより高く跳ぶことにつながります。
上肢の屈曲力が強くなれば、バレーボールや卓球、野球で力強く腕を振る必要があるスポーツでは、腕を強く曲げることで「溜め」が効くようになり、力強いスマッシュやアタック、投球が行えるようになるでしょう。
もちろん水泳では上肢の屈曲力、下肢の伸展力を同時に要求されるスポーツなので、効果を実感しやすいでしょう。
人の活動は、上肢と下肢の働き(活動)によって行われますが、上肢は屈曲方向への動きが、下肢では伸展方向への動きが優位になっています。
これらは「食物を探し、それを食べる」という、生き物にとって何よりも必要な活動を効率的に行えるように、生まれながらにもった特徴だといえます。
登り棒や木登り遊びは、上肢の屈曲優位、下肢の伸展優位の原則に則った遊びですので、このような遊びを子どものうちにしっかりと経験することは、体の発達やスポーツの上達にもつながります。
|
|
■株式会社ILLUMINATE代表取締役
子どもの発達と子育てを応援する会社。
https://illuminate-kobe.co.jp
■こども発達LABO.共同代表
YouTubeチャンネル「こども発達LABO.」では、言葉と体の発達に関すること、発達障害のある子どもへの手立てなどについて発信しています。
https://www.youtube.com/channel/UCAaMVv5UrovrhAtaWVerWrQ
■子どもと姿勢研究所代表。
子供の姿勢や体の発達の仕組みや取組方法について、医学的視点をもとに、どなたにも分かりやすくをモットーに情報発信しています。保育士さん向け情報も。姿勢や体作りに関する講師依頼もお受けしています。
http://kodomotoshisei.kokage.cc
■日本で一番、保育士さんを応援する理学療法士
会社の代表をしながら、全国各地の保育園・幼稚園で、、保育士さん向け講義を実践しています。
また保育園コンサルタントや巡回相談事業への参画など、裏方として保育士さんをバックアップする仕事もしています。
■メディア
NHK「あさイチ」出演/テレビ大阪「やさしいニュース」出演/テレビ朝日「グッド!モーニング」出演/神戸新聞「まいどなニュース」記者/教育機関向け雑誌「私塾界」/関西テレビ「ANCHOR」/テレビ朝日「中居正広のミになる図書館」/読売新聞/スポーツをする子どもを応援するフリーマガジン「Spody α」/Latte column/子供とお出かけ情報「いこーよ」/エキサイトニュース/mybest/その他、テレビ番組企画や雑誌などのライターさんからの出演依頼・取材等多数。
■お仕事のご依頼
https://nishimuratakeshi.com/
|
|