突然起こる身内の不幸!家族のお葬式前に行うべき4つのポイント (1/2)

執筆者: 中山寒稀 職業:お葬式、終活ガイド
はじめに

ない方がよいけれど、避けて通れないのが身内の不幸。

覚悟はしていても、動揺してしまい、焦って行動しがちになります。

 

実は、死亡届の提出期限はありますが、火葬にはタイムリミットがありません。
死後24時間を経てからの火葬であれば、制約がないのです。

 

 

以下のポイントは、身内が亡くなったらすぐにやらなければいけないこと。


これさえ押さえておけば、慌ててお葬式をする必要がないのです。

まずは、落ち着いてから、お葬式の準備を始めましょう。

 

ご遺体の安置場所の確保

最初に考えなければいけないのが、ご遺体を安置する場所です。

 

病院などの施設で亡くなった場合、その霊安室を長時間利用することはできません。
「お葬式は会場を借りて」「お葬式はせずに火葬のみ」と考えている場合でも、それまでの間、とりあえず安置する場所が必要になります。


主な安置場所は次の通りです。

 

  • 自宅
  • 火葬場や公共の斎場などの霊安室
  • ご遺体安置専用の施設(ご遺体専用ホテルなど)
  • 葬儀業者の霊安室

 

なお、葬儀業者の霊安室は、そのままお葬式をその業者に依頼することが多くなります。

充分検討してから、依頼するようにしましょう。

ご遺体の搬送

安置場所が決まると、そこまでご遺体を搬送します。

すでに葬儀業者が決まっているなら、搬送もその業者に依頼することができます。


決まっていない場合は、病院から紹介された葬儀業者を利用する方法もありますが、ここで利用するのは搬送まで。


お葬式の依頼をするかどうかを、即答で決めてはいけません。

ご遺体の維持

悲しいかな、ご遺体は亡くなった瞬間から状態が変わり始めます。

そのため、火葬するまでの間、状態を維持することが必要です。

 

自宅で安置する場合は、ドライアイスを入れて保冷することになります。
搬送を依頼した葬儀業者にドライアイスの手配を依頼すると安心です。


ただし、ドライアイスを入れても、室温が上がり過ぎないようエアコンを利用するなど注意が必要になります。


なお、自宅以外の施設に安置する場合は、その施設の指示に従いましょう。

とりあえずの資金を準備

お葬式を依頼する葬儀業者が決まっていない場合は、搬送した葬儀業者に、それまでの費用の精算が必要です。


 

どれだけのお金が掛かる?

 

 
 コラムニスト情報
中山寒稀
性別:女性  |   現在地:埼玉県  |   職業:お葬式、終活ガイド

ライター、ドクターズクラーク、ファイナンシャルプランナー(CFP)の中山寒稀(なかやまふゆき)です。
主に健康、終活について書いております。

製薬会社退職後、保険代理店を経験し、ライターに転身。

著書:『人が死ぬということ
   …必ず起こる!弔いの「想定外」悲喜劇』(主婦の友インフォス情報社)
ブログ:ひだまりすずめ 中山寒稀のブログ
    http://fuyuci7.exblog.jp/