LCCと鉄道、どちらがお得?観光タイプで使い分ける、ドイツ旅行の節約術
日本からヨーロッパへ旅行する際、せっかくなら多くの都市に行きたいですね。
多くの都市を周る際に、LCC(Low Cost Carrier)と鉄道であれば、どちらがいいのでしょうか。
ドイツ旅行を舞台に検証していきましょう。
ビール祭「オクトーバーフェスト」が毎年秋に開催されるミュンヘン、そして「東西分裂」の歴史を持つ首都ベルリンは、どちらもドイツの人気観光都市です。
この2都市は意外と離れていますが、どうやって移動すればよいのでしょうか。
LCC利用の場合
直行便で70~100ユーロ程度、所要時間は1時間15分です。
いずれの都市も空港までの公共交通機関も整っており、スムーズに移動できます。
メリットはとにかく早いことです。
朝早い便で出れば、午後にはベルリン観光ができてしまいます。
また、飛行機の中は安全なので、移動時間を睡眠時間に充てることも可能です。
デメリットはフライト遅延の危険性や、持ち込める荷物の量が限られてしまうことです。
ドイツの新幹線ICEを利用した場合、ドイツで切符を購入すると約130ユーロ、所要時間は約6時間です。
しかし観光客向けのジャーマンレールパス(ICE乗車可能)であれば、3日間乗り放題で193ユーロからのチケットがあります。
レールパスは様々な種類(連続3日使用、選んだ日で5日間使用など)があり、またユース割引や2人目割引などがあるので、それらを賢く利用すれば料金を抑えることができるでしょう。
メリットは途中下車や景色を楽しめることではないでしょうか。
例えばケルン(ミュンヘンとベルリンの間ではありません。)は、駅の側に大聖堂が建っており、下車しなくても大聖堂を見ることができます。
デメリットは、飛行機と比べてセキュリティが整っていないことです。
小銭目当ての人間や、スリ・強盗などの危険人物もいるかもしれないので、日本のように電車で寝ることは避けましょう。
限られた時間と装備で都市を回りたいという一般の観光客であれば、素早く安全なLCCが向いているでしょう。
ある程度の旅慣れをしていて、旅行の時間もある程度自由が効いている場合は、鉄道が向いているかもしれません。
3日間乗り放題のパスなどを利用して、ゆっくりと様々な都市を見たい方にはお勧めです。
今回はドイツ国内旅行を前提にしましたが、ヨーロッパはほとんど陸続きです。
ドイツからフランス、フランスからスペインなど、隣国へもLCCか鉄道で行ってみると良いでしょう。
LCCの方が安くて早い場合が多いですが、鉄道で景色を楽しみながらゆっくり旅をするのもいいかもしれません。
自分の旅のスタイルに合わせて、上手にLCCと鉄道を利用してみて下さい。
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これまでヨーロッパ、中南米、カリブ海を中心に30か国以上を旅行。
留学、バックパッカー、鉄道旅、世界遺産めぐりなどを経験。
旅行の豆知識をお伝えします。
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