冬の薔薇?クリスマスローズ(ヘレボルス)の種類と可愛い飾り方 (1/2)

執筆者: 宇野 知子 職業:フローリスト 花講師 アート作家
はじめに

こんにちは、フローリストの宇野知子です。

 

「クリスマスローズ」というお花をご存知でしょうか?

日本では、近年じわじわと知名度が上がり、人気のお花になりました。

 

今回は、その「クリスマスローズ」についてのお話です。

 

クリスマスローズとは
クリスマスに咲くの?

クリスマスローズというくらいなのですから、クリスマスに咲く花なのかと思われるかもしれませんが、実は12~3月にかけて、ゆっくりと花を咲かせます。

 

真冬のこの時期は、1年を通しても咲く花の少ない季節です。

この季節に、ひっそりと花を咲かせ、楽しませてくれます。

 

 

クリスマスローズの苗は、花の咲く冬の間に出回ります。
花の咲いている姿を見て、クリスマスローズに魅了され、手に入れた方も多いのではないでしょうか。


花壇の植え込みや庭先にも、人気のお花です。

 

名前の由来

ヨーロッパでは、2000年以上も前から人々に親しまれていたと言われ、クリスマスの季節である冬に、うつむきながら密やかに咲く花は、キリスト降誕のシンボルとなりました。

そのことからも「クリスマスローズ」と名付けられたと言われています。

 

またその名前から、バラ科のお花のように思われますが、「アネモネ」や「クレマチス」などと同じく「キンポウゲ科」の植物です。

 

花の時期は長く、咲き始めから1か月~2か月もの間、可愛らしい姿を楽しませてくれます。

 

原産地

クリスマスローズは、本来はギリシャイタリアといった地中海沿岸、トルコなどの東ヨーロッパ

原産の植物です。

 

日本には、東ヨーロッパとは違い、梅雨や夏の暑さがあります。

日本で育てる場合は、半日蔭になるような場所や風通しの良い場所など、植える場所に注意が必要です。

 

植え方

地下に根を深く伸ばす植物なので、土に直接植え込み直植えが理想ですが、鉢に植える場合は、やや深めの鉢に植えて頂くことをお勧めします。

 

花株は、じっくりと時間を掛け成長し、少しずつ株を太らせ、育てる楽しみも与えてくれます。

 

クリスマスローズの種類について

昨今、クリスマスローズはどんどん品種が改良され、種類が増えています。

 

花の形、色、咲き方。また葉の出かたや形や大きさ。

好みのクリスマスローズを探して、ゆっくり大切に育ててみるのも楽しいと思います。

 

ここでは、たくさんある品種のうちのほんの一部ではありますが、人気の6種をご紹介します。

 

オリエンタリス ホワイト 

オーソドックスで人気の品種。

白色に咲き、ゆっくりと時間をかけて、緑色に変色していきます。

 

 

オリエンタリス 丸弁中輪タイプ ダークパープル

花びらの形が丸みを帯びたタイプの中輪咲きです。

ダークパープルは、黒色に近い紫の花色をしています。

 

 

原種系 デゥメトラム グリーン

数多くある原種系の一種です。

花は、咲き始めから緑色でとても小さいのが特徴です。

 

 

コルシクス グリーン

葉が大きくギザギザしているのが特徴のひとつです。

 

木立ちタイプで、伸びた茎に複数のカップ形の花を咲かせます。

花色は咲き始めから緑色をしています。

 

 

 
 コラムニスト情報
宇野 知子
性別:女性  |   職業:フローリスト 花講師 アート作家

フローリスト
フラワーコーディネーター

フラワーショップ『La vie en Fleur』経営。
花教室運営に加えて、親子で楽しむ花のある生活を提案、
通信講座を企画し発信しています。

フラワーアート作家としても活動。
手作り雑貨サイト等で販売もしています。

著書
『花育のすすめ』(三省堂)

HP 
La vie en Fleur
http://www.la-vieen.co.jp/

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