北欧旅行で編み物学校へ!スウェーデン伝統模様編みの魅力
スウェーデンの手工芸学校セーテルグランタン(Sätergläntan)では、伝統模様について学べるサマーコースがあり、その様子を紹介していきたいと思います。
スウェーデンの首都、ストックホルムから電車で北へ3時間の町、インション(Insjön)。
この小さな町に、セーテルグランタン手工芸学校はあります。
スウェーデン手工芸協会が関わるハイレベルな職能学校で、きちんとした北欧のクラフトマン・職人を育てることを目的とした教育を行っています。
18才以上で英会話・スウェーデン語の学習歴がある人であれば入学できます。
『北欧スウェーデンの旅手帖/おさだゆかり著』という本の中でも、このサマーコースが紹介されています。
カゴ編みや木工のほか、編み物のコースもあり、伝統模様を学ぶクラスについても書かれています。
スウェーデンの伝統模様編みを学ぶ、5日間のサマーコースをご紹介しましょう。
伝統模様編みコースでは5日間、1日ずつスウェーデンの異なる地域にスポットを当て、その地域の模様編みについて学びます。
まずは先生が、伝統模様が編み込まれた作品や編み地の写真をスライドで見せながら、各地域の模様編みの歴史や特徴について説明します。
そして実際に編み地を編んでいきます。
途中、お昼ご飯を挟み、レッスンは夕方終了します。
レッスンは基本的にはスウェーデン語で行われますが、時々先生やまわりの生徒が英語で説明を加えてくれたので、ある程度は理解できるでしょう。
しかし、スウェーデン語を理解できる生徒であれば、当然細かい所まで理解できます。
レッスンといっても張りつめたものではなく、とてもリラックスした雰囲気が漂っていました。
先生の持って来てくれた編み物本をめくったり、編み地を眺めたり。
皆、マイペースにその時間を楽しんでいます。
編み物が大好きな女性の集まる教室では、編む手は動かしながらも、編み物の話に花が咲きます。「糸の収納方法は?」「どの針が編みやすい?」「糸を買うのはやめられない」など、話す言葉は違っても、編み物好きの悩みや興味のあるトピックは同じです。
彼女たちとの会話から、伝統模様についてはもちろん、それまで知らなかったスウェーデンの伝統的な編み方についても学ぶことができました。
Fika(フィーカ)の時間そして欠かせないのは、Fika と呼ばれるお茶の時間。
教室にはコーヒーが用意されており、午前中と午後に大体一度ずつ、編む手を休めては皆コーヒーとビスコッティを片手におしゃべりをします。
レッスンが終われば、自由に過ごすことができます。
- 夜ご飯までそのまま教室で編み続ける
- 学校のまわりの森を散歩する
- Butikと呼ばれるショップで糸や本を眺め、お買い物する
この学校は宿泊施設も完備されており、3食の食事も用意されます。
5日間、朝から晩まで眠くなるまで編み続ける、夢のような生活が可能です。
ほかにも、刺繍、木工、金工、カヤック作り、森の生活を体験するコース、カゴ作りなどがあります。
レッスンのスケジュールはホームページにアップされ、そこから申し込みも可能です。
この学校があるダーラナ地方は「スウェーデンのハート」と呼ばれ、原風景が残されている地域として有名です。
セーテルグランタンで伝統工芸に触れ、その後ダーラナ地方を旅する。
スウェーデンを満喫できる最高の旅のルートだと思います。
http://www.saterglantan.se/index_en.php
各コースは不定期開催です。HPでスケジュールをご確認ください。
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