ノドの痛み、風邪・インフルエンザ等は毎年流行ります。

病院で受診するのはもちろん必要ですが、軽い症状の改善や予防として「耳つぼ」も効果的です。

前回、耳つぼについてお話しした通り、耳のツボは100以上あると言われており、全身の3分の1のツボが耳にあります。

中国には、耳を見ればどこが悪いか分かる「耳介療法」、耳に鍼をする「耳針療法」という治療法が紀元前から存在します。

耳は脳に一番近い部位であり、脳に一番先に伝達すると言われています。
毎日の健康に耳つぼマッサージを取り入れてみましょう。

1. まず、耳を上に引っ張り上げます。
2. やりにくい場合は、まず横にひっぱってから、そのまま斜め上に引っ張ります。
3. そして、少しずつ上に移動し耳全体をほぐしていきしょう。

耳のマッサージで血行を良くしてから、耳つぼジュエリーシールを貼ると効果的に働きます。

耳つぼのマッサージで、特に気を付ける点はありませんが、強いて言うと下記の2点になります。

1. 強い痛みを感じる個所は、強く引っ張ったりし過ぎず、力の加減をすること。
2. 妊婦さんは、出産をするまではツボの刺激は避けること。

耳には生殖器のツボもあるため、妊婦さんのデリケートな体に強い刺激を起こしてしまう恐れがあるためです。

また、どこを押したら安心なのか、と不安になる必要はありません。
基本的に、ツボへの刺激は薬の服用などと比べて副作用はほとんどない、と言われています。

風邪予防と共に、風邪からくる不快な症状を抑えるツボをご紹介します。

• 上肺（じょうはい）・下肺（かはい）

呼吸を和らげ、新陳代謝・排泄を促し解毒効果があります。

• 内鼻（ないび・副腎のツボの内側にある）

鼻の不快な症状を和らげます。

• 副腎

抗アレルギー等、消炎効果があります。

• 額

頭痛や不眠などに効果があります。

熱を下げるツボをご紹介します。

• 耳尖（じせん）

血圧を下げ、鎮痛効果があります。

• 肝点

解毒作用があります。

• 大腸

腸の働きを助け、炎症を鎮める効果があります。

• 副腎

抗アレルギー等、消炎効果があります。

• 神門

イライラ・痛み、神経の高ぶりを抑える効果があります。