より良い介護を受けるコツは?家族が押さえておきたい「サービス担当者会議」の進め方
こんにちは。ベストウェイケアアカデミーの馬淵敦士です。
今回は「サービス担当者会議で、家族が言うべきこと」についてお話をしていきます。
前回「サービス担当者会議」では「顔合わせ」、「緊急連絡の確認」、「サービス内容の確認」などを行うというお話をさせていただきました。
しかし、周りにいるのは医療・介護の専門家ばかりで、何の話をしているのか分からない、何を質問していいのか分からない、という事で家族さんは黙っている事が多い様です。
「ご家族さんはそれでいいですか?」「はい。」で終わるのではなく、少しでも質問をしてみましょう。
「サービス担当者会議」での「質問の肝」を二つご紹介します。
ケアプランは家族さんでも分かる様に、平易な言葉で書かなければなりません。
ですので、書類には分かりやすい言葉が並んでいるかと思いますが、実は残念ながらそうではありません。
専門用語がちらほらと見受けられますので、その言葉の意味を聞いてみて下さい。
そこを、丁寧に答えてくれるかどうかが一つのポイントになります。
また、参加している事業者・施設の方も「この家族さんはしっかり読んでいるな」と、少し気が引き締まります。
「訪問介護、身体介護」、「訪問看護」、「通所介護」としか書かれていないプランなどがよくあります。
その「身体介護」では何をしてくれるのか、「通所介護」ではどの様な事をするのか、など是非聞いてみて下さい。
事前にアセスメントをしているはずなので、的確な答えが返ってくるはずです。
もし、思っている事と違う内容を言われたら「ここはこうして欲しい」という様な事も言ってみましょう。
「その様な事を言うと、嫌がられるのでは?」と思い、躊躇をしてしまう家族さんがいるのですが、専門家の皆さんはその様な声がかえってありがたく感じ、これによって議論が深まります。
そして結果的に、よりよい介護を受ける事が出来ます。
実際に参加をしてみないと、会議などイメージがつかないのですが、まずこの「質問の肝」だけでも覚えておけば良いと思います。
家族さん、利用者さんの為を考えると、この「サービス担当者会議」は絶対必要で、絶対利用すべきものなのです。
次回は「サービス利用時の注意事項」について見ていきましょう。
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はじめまして。
大阪府豊中市でかいごの学校をしております、ベストウェイケアアカデミーの馬淵敦士と申します。
主として介護系受験対策講座の講師などで呼ばれたところへ飛んでおります。
また、教育分野をより深く探求するため、現在奈良教育大学大学院教育学研究科へ所属しております。
所属学会:日本児童青年精神医学会
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