和菓子と合う紅茶!春摘みダージリン「ファーストフラッシュ」の味わい方

執筆者: 小林真夕子 職業:ティーアドバイザー/紅茶教室主宰・茶育&食育指導士
はじめに

こんにちは、ティーアドバイザーの小林真夕子です。

 

日本人にとって、特に「桜」は春の訪れを意味する代表格。

春先になると、街中で桜をテーマにした和菓子や洋菓子がお目見えします。

 

合わせて、美味しい紅茶で春を楽しんでみましょう。

 

紅茶も和菓子に合うのです

紅茶は、ケーキや洋菓子と合わせるイメージが強いかもしれませんが、意外と和菓子に合う紅茶もあります。

 

紅茶のシャンパン

その代表格が、インド原産のダージリン紅茶。

世界三大銘茶の1つであり「紅茶のシャンパン」とも称されています。

 

華やかなイメージと共に、繊細で香しい軽やかな後味。

煎茶を彷彿させるのがダージリンは、春の和菓子にもピッタリです。

 

日本人の鋭敏な舌には、ダージリンのような繊細な紅茶が合うのかもしれません。

 

 

ダージリン、おすすめの飲み方は

なお、ダージリン本来の美味しさを最も満喫できるのは、丁寧に淹れてストレートで味わう飲み方になります。

 

春摘みのダージリン「ファーストフラッシュ」

3月末頃、順次日本に到着する春摘みのダージリンは「ファーストフラッシュ」と呼ばれる希少価値が高い紅茶。

 

ファーストフラッシュの特徴

大まかな特徴として、ファーストフラッシュの水色(すいしょく・紅茶の色)は、緑茶に近い山吹色や薄く透明感のあるオレンジ色をしているのが一般的。

発酵度が一般的な紅茶よりも低いため、味わいは烏龍茶や煎茶のようでもあり、繊細で独特な花香やまろやかさが特徴的です。

 

茶葉に新芽(チップ)を含んだ物や緑がかった物が多く、茶殻もグリーンと、まるで煎茶のようでもあります。

 

 

和菓子との相性も抜群

春にお目見えする、道明寺や水羊羹などの軽やかな和菓子と合わせるのがお勧めです。

 

飲み比べを楽しむ

インド・ダージリン地方には、約80の茶園がありますが、同じダージリンでも採れる茶園によって香りや味が微妙に違うものです。

 

色々な茶園のダージリンティーを、飲み比べてみるのも紅茶の楽しみ方の1つでしょう。

 

おわりに

一年中味わえる紅茶ですが、旬の時期を意識し、紅茶から四季の移ろいを感じるのも良いのではないでしょうか。

 

紅茶は、野菜やワイン、お米などと同じ農作物です。

その年の天候や気候、気温に大きく左右され、まさに一期一会の味。

そんな天の恵みを上手に暮らしに取り入れ、日々のティーライフを満喫してみて下さい。

 
 コラムニスト情報
小林真夕子
性別:女性  |   職業:ティーアドバイザー/紅茶教室主宰・茶育&食育指導士

食品専門商社勤務時代に紅茶やウーロン茶の輸入業務に携わり、大好きな紅茶や日本茶、中国茶を極め、お茶に関する様々な資格を習得。
その他、茶育指導士・食育指導士、アロマアドバイザー、メディカルハーブコーディネイターなどの資格も習得。
2006年紅茶教室ティースタイルを開催。
産休育休後、現在はプライベート形式マンツーマンレッスンとして再開し、
小さなお子様連れでも参加可能なレッスンスタイルを新しく主宰、育児傍ら、一人一人のニーズに寄り添ったきめ細やかな紅茶レッスンを行っている。
ブログ:「お茶のある風景」http://ameblo.jp/teastyle/
紅茶教室ティースタイル公式HP:http://teastyle-teastyle.jimdo.com/

 

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