初心者でも出来る、ミニバラの育て方。苗の選び方から植え替えまで
初心者のガーデニング「ミニバラ」の育て方。苗選びから鉢選び、土・肥料、植え替え方法、水やりなどを詳しく解説しています。
少しずつ寒さが緩み始める3月、それはバラ達が冬眠から目覚める季節でもあります。
落葉樹のバラは、冬の間は枯れ枝のような寂しい姿。
そこから一転、生まれ立ての美しい若葉を次々と茂らせ、真冬の姿から想像もつかない劇的な変化を遂げるのです。
春の訪れと共に、庭やベランダなどを、心豊かにしてくれるバラのある風景にしてみましょう。
バラを愛する「ロザリアン」になるために
バラ一筋に愛情を注ぐ「ロザリアン」と言われるガーデナーが、世界中に存在しているのをご存知でしょうか。
豪華で愛らしく、癒やしでもありエネルギッシュでもあるバラの花には、人の心を奪う魔法のような魅力がある証ですね。
しかし、育てるとなると「何だか気難しそうな花」というイメージから、鑑賞専門になる方が多いのも現実です。
確かに、バラは度々病気になる植物でもありますが、その反面、とても丈夫な植物でもあるのです。
先ずはコンパクトサイズのミニバラから、ロザリアンへの第一歩をスタートしてみませんか?
必要になる材料を揃えていきましょう。
春近くなると、ビニールポットで売られる苗が多く出回り始めます。
お好みのミニバラを、楽しみながら選んで下さいね。
苗選びのポイント
- ノーブランドの苗は比較的安価、ブランド名のあるバラは少し高価ですが、ブランド名があると、後に育て方等をインターネットで検索しやすい利点があります。
- 日向、半日陰向きの性格や樹高等、説明タグがあれば購入前に参考にしましょう。
- 花色や香りも大切ですが、初心者は、葉が活き活きとした健康そうな苗を選ぶことが重要です。
様々な材質やデザインから選んで下さい。
- 購入したポット苗よりも、二回りくらい大きな鉢を用意。
- ミニバラとはいえ徐々に樹高を伸ばしますので、風に倒されない様に安定した鉢を選びましょう。
- バラ専用に、スリットが入ったプラスティック製の鉢もお勧めです。
土と肥料は、バラ専用の物でなくても大丈夫ですが、揃えておくと便利で安心です。
- 肥料(写真はバラ専用の肥料)
- バラ専用の土(ここでは専用土を使用)
- 通常の培養土
バラ専用土は、馴染みのある土っぽさはなく、手に取るとふかふかした手触り。
バラの根が張りやすくなるよう考慮された土です。
基本の肥料がバラ用にバランス良く配合されており、安心してそのまま使えます。
通常の培養土は、馴染みのある土らしい土。
基本の栄養分が備わっているので、バラにもそのまま使えます。
3月を過ぎると、根が活動を始めます。
この時期のバラは根をいじられるのを嫌いますので、できるだけ傷つけないように作業しましょう。
新鮮な土で育てるために、苗に付いた土(主にピートモスが多く使われます)を減らします。
ポットからそっと出したら、上部の株本付近をトントンと指で優しく叩いて土を落として下さい。
植え替え前日から水やりを控えて半湿り状態にしておくと、パラパラと落ちやすくなります。
1/3~半分くらいの量の古土を落とせれば良いので、決して無理はしないで下さいね。
下の方には白い元気な根が見えます。
大事な根なので、この部分には触らないように気を配ります。
また、根が乾燥しないように短時間で作業を進めましょう。
下記コラムを参考に、基本の植え方の手順に従って優しく苗を植え替えます。
苗の古土を落とした分、新鮮な土をたっぷり使ってあげましょう。
ただし、バラは深植えを嫌いますので、もともと地上に出てた部分を埋めないように気を付けましょう。
ある程度土を入れたら、株元から離れた数カ所に肥料を置き、更に土を被せます。
根に直接肥料が当たることを嫌いますので、気を付けてあげて下さい。
また、傷んだ葉などがありましたら、取り除いておきます。
いよいよ植え替え最後の作業、給水です。
たっぷりと水をあげます。
新しい土は、多くの空気を含んでいますので簡単に水を吸ってはくれません。
そこで、バケツ等の深い容器に鉢を入れ、上からチョロチョロと水を垂らす方法をお勧めします。
水の勢いが強いと、土が鉢から溢れ出てしまうので注意しましょう。
鉢の半分くらいまで水に浸かったら水を止め、そのまま日陰で30分~1時間くらい放置して下さい。
鉢の底からも、全体にしっかりと水を浸透させられます。
植え替えの段階で土を湿らせておく方法もありますが、手が汚れてしまい作業がし難いと感じる方もいるかもしれません。
その場合には、上記の方法をお勧めします。
給水が終わると、植え替えは終了。
マルチング(植物の株元の地表面を覆うこと)は、水やりの際の土跳ねを防ぐ役割もありながら、美観もプラスされます。
今回は、くるみのカラを使って仕上げてみました。
そしてもちろん、可愛い相棒も仲間入り。
タイトルは、お昼寝の意味の「シエスタ」です。
お好みの世界観をプラスして、楽しみの幅を広げてみてはいかがでしょうか。
バラの代用的な病気に「うどんこ病」「黒点病」「葉ダニ」があります。
乾燥が好きな葉ダニは、水やりの時、葉の裏にもシャワーをかけてあげることで防げます。
病気には専用の消毒液がありますので、必要とあれば試してみて下さい。
四季咲きのミニバラは、一年に何度も咲いて私達を楽しませてくれます。
定期的に肥料をあげると、より元気に咲き続けます。
株の体力を消耗しないように、ある程度咲いたらカットして小瓶での鑑賞がお勧め。
花期が終わったら、少し切り詰めて「お疲れ様」とお礼肥料をあげて下さい。
葉が落ちてしまった
バラは、ストレスが掛かると葉を全て落とす性質がありますが、必ずしも枯れた訳ではありません。
再び美しい葉を展開させる可能性があるので、しばらく様子を見てあげましょう。
落葉樹ですので、真冬は落葉して枝のみの寂しい姿になりますが大丈夫。
春の目覚めを楽しみに待っていてあげて下さい。
バラの育て方は、人それぞれ、場所それぞれと気楽に付き合うことをお勧めします。
専門家の意見や専門書等を参考にしながら、ご自分のガーデニングスペース事情に合わせて、お世話の仕方を作り上げて行くことがベストだと考えます。
何よりも、バラとの生活をワクワクと楽しんで頂ければ幸いです。
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狭い玄関先&駐車場の庭を日夜開拓する
玄関先ガーデナー haizi と申します
ブログ「ハイジの玄関先ガーデン」では、
ガーデニングはもちろん、旅行や家族とのヘナチョコな日常を綴っております
↓ハイジガーデンも合わせてよろしくお願いいたします
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寄せ植え等のその後は、ブログにて公開中です!
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