はじめに

皆さん、こんにちは。スキンケアカウンセラーの松原好克です。

フェイスマッサージは時代の流れと共に進化を遂げ、「たるみを解消してリフトアップ」・「シワを伸ばして若返り」・「肌を引き締めて小顔に」など、そのブームはヒートアップしています。

 

そのフェイスマッサージ、本当に効果的? 

 

しかし、肌内部の構造を考えると、残念ながら首を傾げたくなるものが多いのも事実です。

間違ったマッサージが、逆にたるみやシワを進行させてしまうことは、あまり知られていません。

 

そこで今回は、たるみ・シワなどの、基本的な肌の仕組みについて解説します。

たるみやシワの2大原因

たるみやシワが現れる原因は、主に2つあります。

加齢や紫外線による、コラーゲン・エラスチンの劣化

皮膚の真皮層に存在する腺維物質(コラーゲンやエラスチン)は、ハリや弾力を保つ役割を担っています。

加齢や紫外線により減少・硬化・変性するために、たるみやシワを進行させます。

表情筋の衰え

体の筋肉は骨に付着していますが、顔の筋肉は皮膚に直接付着しています。

そのため、表情筋がたるむと皮膚も一緒にたるみます。

 

たるみの影響により、シワも深く見えてしまいます。

間違ったマッサージやエクササイズは逆効果

最近人気の美容法として、このようなものがあります。

 

  • 皮膚を引っ張ったり、持ち上げたりする強引なマッサージ
  • 口を大きく開け閉めして、表情を動かすエクササイズ


確かに、これらを行った後にはピーンと張ったような感じになります。

ですが逆に、たるみ・シワ・ほうれい線などを助長する原因にもなり、あまりお勧めできません。

たるみは、ゴムの弾力低下と同じメカニズム

ゴムを思い浮かべてください。

ゴムは、無理やり引っ張り伸ばすことを繰り返すと「ダラ~ン」と緩みます。

さらに続けると「ブチッ」と切れてしまいます。

 

皮膚のコラーゲンも、同等の性質があります。

過剰な負荷によってたるみが生じるのは、これと同じようなことです。

シワは、紙の折り目の深さと同じようなメカニズム

紙を思い浮かべてください。

紙は、繰り返し折りたたむことで弱くなり、折り目は戻らなくなります。

 

皮膚の折り目(シワが刻まれる溝)も、同等の性質があります。

表情によって何度も折りたたまれてシワが深くなるのは、これと同じようなことです。

知らぬ間に、肌を痛めつけていませんか?

間違ったマッサージによる影響を、何年もかけて日々積み重ねると、どうなるでしょう。

症状は少しずつ現れてくるため、その原因に気付かないことが多いのです。

ただでさえ、歳を重ねると皮膚が老化してきます。

むやみやたらに手を加えることは、さらにたるみやシワを増やすことに繋がる、ということを肝に銘じましょう。

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