スポーツ産業はなぜ莫大なお金を生み出すのか?プロが教えるスポーツビジネスの真実
はじめに
こんにちは、(株)RIGHT STUFF取締役の河島徳基です。
今回は「日本一やさしいスポーツビジネス」をテーマにお話したいと思います。
皆さん、スポーツビジネスという言葉を聞いた時、どんな事を想像しますか?
- プロ野球やJリーグの様な、エンターテインメントビジネス
- ナイキやアディダスなどのメーカーのビジネス
- オリンピックやワールドカップのような、世界を巻き込んだビジネス
- ネイマールやC・ロナウドの移籍をさせて、巨額のお金を得る代理人ビジネス
色々と思い浮かぶ、この全てがスポーツビジネスなのです。
スポーツビジネスが何かを簡単に言えば「スポーツの持つ価値と現金を交換する行為」。
それでは「スポーツの価値」とは何でしょう。
代表的なスポーツの価値は以下の通りです。
- エンターテインメントとしての価値
- 教育としての価値
- 健康としての価値
- 遊びとしての価値
- 国威発揚としての価値
- コミュニティーとしての価値
- 広告としての価値
- コンテンツとしての価値
これらのスポーツの価値が、お互いに絡み合いながらビジネスが展開される。
それがスポーツビジネスです。
日本は、欧米と比べてスポーツビジネスの市場規模は大きくありません。
それはなぜでしょうか。
1つの大きな要因は、日本では、上記のスポーツの持つ価値のうち「教育的価値」が強調され過ぎているからだと思います。
本来、スポーツは「PLAY」するものです。
つまり「遊び」なのです。
欧米では、この遊びとしての価値がスポーツの土台を成しています。
「教育」と「遊び」は、時に相反する価値観になるでしょう。
日本においてスポーツが語られる時、かなり教育的価値観に寄った語られ方をしているように感じています。
耐える、努力する等が、スポーツのイメージになっているのがその現れです。
しかし、本来、スポーツをする事は楽しいはず。
皆さんはどう思われますか?
前述したように、スポーツには様々な価値があります。
それぞれの価値を解き放つことができれば、スポーツが、もっともっと社会に役立つ存在になるのは間違いありません。
そうなれば、スポーツ市場がより拡大し、産業として確立されていくでしょう。
スポーツをする人達、スポーツをさせる親、スポーツを運営する方々、行政の関係者が、もっと広い意味でスポーツを捉えられるようになる。
そのように仕向けて行く必要性を、強く感じています。
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1973年生まれ。学習院大学経済学部卒業後、アメリカ・ウィンスコンシン州の、University of Wisconsin La Crossのスポーツ科学大学院へ。ストレングス&コンディショニングコーチになるための科目を専攻。 カリフォルニア州のThe Riekes Centerにてアスリートにトレーニングを教える仕事に従事後に帰国。 パーソナルトレーナーの仕事を経て、阪神タイガースで通訳や営業の仕事に携わる。 2005年にスポーツ業界に特化した、人材紹介の会社「RIGHT STUFF」を設立。 現在 、同社の取締役を務め、スポーツ業界の発展のために奮闘中。著書「スポーツ業界の歩き方」も好評発売中。
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