アロマ精油を「鼻から」吸おう!風邪を予防するアロマ・ハーブの使い方
こんにちは、鍼灸師・メディカルアロマセラピストの菅野かおりです。
精油やハーブには、殺菌作用や抗菌作用が含まれているものが多く、上手に活用すれば風邪の予防やセルフケアに役立てることができます。
今回は、風邪予防に効果のある精油とハーブの使い方についてご紹介します。
季節の変わり目は、風邪を引きやすいもの。
そんな風邪にお勧めの精油は、ユーカリとティートリー。
お手持ちのどちらか1種類があれば大丈夫。
これから購入するのであれば、香りがお好きな方をお選び下さい。
ユーカリは、殺菌効果とともに、のど粘膜の繊毛活動を活発にして痰を吐き出しやすくする作用があります。
ティートリーは、多種類の細菌に対して殺菌・抗菌作用を発揮する力があります。
精油って、お部屋に香らせるだけでいい?
精油の殺菌・抗菌作用を上手に活用するのであれば、吸入が最も良い方法です。
アロマポットやディヒューザーでお部屋を香らせるのは、心地良い香りによって風邪に対する免疫力を高める効果はあります。
しかし、残念ながら空気清浄力としては、あまり効果はありません。
吸入で効果を行き渡らせる
精油の殺菌・抗菌力は、精油液体が気体化して蒸発する時に最も効果を発揮します。
吸入は、蒸発した精油成分が鼻の粘膜にくっついて殺菌・抗菌するとともに、うがいでは届かない鼻やのどの奥まで効果を行き渡らせることができます。
吸入のやり方をご紹介する前に、鼻の構造についてお話ししておきましょう。
鼻の構造はとても複雑。
左右の鼻穴の奥には、副鼻腔という小さい部屋がいくつもつながっています。
感染が奥の粘膜まで進むと、この副鼻腔にも鼻汁がたまって、酷くなると眉間や頬のあたりが全体的に重だるく苦しくなるのです。
吸入は、この副鼻腔の粘膜まで精油成分を行き渡らせるように、ゆっくり片鼻ずつ行います。
吸入は、深呼吸するように、深くゆっくり吸い込むのがコツです。
- 2~3回うがいをする。
- ティッシュに精油を2~3滴つける。
- 片鼻ずつ吸入を行こないます。右鼻の穴を指で押さえ、左鼻からゆっくり香りを吸い込んで、口から息を吐き出します。
- 左も同様に、各3回ずつ行います
ハーブでのお勧めは、緑茶です。
殺菌力があるので、水の代わりにうがいを使用するのが効果的。
少し濃い目に緑茶を作ってうがいをします。
あまり熱いと、口の前方をゆすぐだけになってしまうので、常温になるまでしっかり冷ましてから、喉の奥までガラガラとうがいをしましょう。
また、風邪の症状が出始めた時には、発汗作用や利尿作用があるエルダーフラワーを飲んで水分補給をして下さい。
風邪は、ひき始めの対処が肝心です。
職場などで風邪をもらったとしても、上手くすると症状があまり出ずに健康回復することもできます。
予防も兼ねて、症状が出る前から、吸入とうがいをセルフケアに取り入れてみて下さいね。
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