水の流れは低速シャッターで撮影せよ。カメラのシャッタースピードを設定する方法
こんにちは、カメラマンの武田賢士郎です。
今日は、水の流れを低速シャッターで表現する方法について、お話させて頂きます。
渓谷や滝へレンズを向けてみましょう。
岩などの被写体は動きませんが、水は流れているので常に動いています。
動かない岩などは静止した状態で写り、動いている水は糸が流れたような写り方をします。
一言で低速シャッターといっても、様々です。
少し速めの低速シャッターもあれば、数秒という超低速シャッターもあります。
大切なのは被写体に一番適した、シャッター速度を選択する事です。
渓谷の一部分を、シャッター速度を変えながら撮影してみました。
水の写り方が変わっているのに、気がつかれたと思います。
同じ水の流れでも、かなり表現が変わります。
どの速度がベストかは好みがある所ですが、私が狙って撮影したのは(1)の1秒です。
シャッター速度を低速にするには、幾つかの方法があります。
例えば、ISO200をISO100にすることで、1段(1/4秒が1/2秒)低速になります。
例えば、F8をF11にする事で、1段(1秒が2秒)低速になります。
(1)~(2)の方法は限界があります。
ISO感度を限界まで小さくしてしまったり、絞り値も最大値があります。
また、絞りすぎる事による画質の劣化があります。
この場合、NDフィルター(黒色のフィルター)を使用する事で、低速シャッターにする事ができます。
NDフィルターは様々な濃さが用意されています。
全種類揃える必要はなく、風景写真では、2段減光と4段減光の2枚あれば殆どの被写体に対応できると思います。
最近は、一枚のフィルターで濃さを可変できる便利な物もあるようです。
滝の流れ、渓谷の流れは、水量によって変化します。
その時々の最適なシャッター速度を見つけて下さい。
慣れないうちは速度を変えながら撮影し、後から選ぶのも方法です。
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『ご挨拶』
はじめまして。
カメラマンの武田賢士郎です。
こちらのコラムでは、写真を始められて間もない方々の
良いヒントとなるような内容にしていけたらと思っております。
写真上達の近道は研究と実行です。
そして何より楽しく撮影する事です。
よろしくお願い致します。
『カメラマンとして』
私の得意分野はリゾート系イメージ撮影、建築撮影、風景撮影、和の撮影です。
雑誌、広告を中心に様々な媒体を撮影させて頂いてます。
又、ライフワークで東京都の自然風景を記録しています。
武田賢士郎写真事務所 ポートフォリオ & ブログ
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