水の流れは低速シャッターで撮影せよ。カメラのシャッタースピードを設定する方法

執筆者: 武田賢士郎 職業:カメラマン
はじめに

こんにちは、カメラマンの武田賢士郎です。

今日は、水の流れを低速シャッターで表現する方法について、お話させて頂きます。

動かない被写体と、動いている被写体

渓谷や滝へレンズを向けてみましょう。

岩などの被写体は動きませんが、水は流れているので常に動いています。

 

この対照的な被写体を低速シャッターで撮影すると?

動かない岩などは静止した状態で写り、動いている水は糸が流れたような写り方をします。

 

 

シャッター速度を変える事による、表現の変化

一言で低速シャッターといっても、様々です。
少し速めの低速シャッターもあれば、数秒という超低速シャッターもあります。


大切なのは被写体に一番適した、シャッター速度を選択する事です。

実例で検証してみよう

渓谷の一部分を、シャッター速度を変えながら撮影してみました。

 

(1)1秒 (2)1/2秒 (3)1/4秒 (4)1/8秒

 

 

水の写り方が変わっているのに、気がつかれたと思います。

同じ水の流れでも、かなり表現が変わります。


どの速度がベストかは好みがある所ですが、私が狙って撮影したのは(1)の1秒です。

低速シャッターにするためのカメラ設定

シャッター速度を低速にするには、幾つかの方法があります。

 

(1)ISO感度の設定を小さくする

例えば、ISO200をISO100にすることで、1段(1/4秒が1/2秒)低速になります。

 

(2)絞りを大きくする。

例えば、F8をF11にする事で、1段(1秒が2秒)低速になります。

 

(3)NDフィルター(黒色のフィルター)を使用する

(1)~(2)の方法は限界があります。

ISO感度を限界まで小さくしてしまったり、絞り値も最大値があります。

また、絞りすぎる事による画質の劣化があります。

 

この場合、NDフィルター(黒色のフィルター)を使用する事で、低速シャッターにする事ができます。
NDフィルターは様々な濃さが用意されています。

全種類揃える必要はなく、風景写真では、2段減光と4段減光の2枚あれば殆どの被写体に対応できると思います。


最近は、一枚のフィルターで濃さを可変できる便利な物もあるようです。

おわりに

滝の流れ、渓谷の流れは、水量によって変化します。
その時々の最適なシャッター速度を見つけて下さい。

 

慣れないうちは速度を変えながら撮影し、後から選ぶのも方法です。

 
 コラムニスト情報
武田賢士郎
性別:男性  |   職業:カメラマン

『ご挨拶』
はじめまして。
カメラマンの武田賢士郎です。
こちらのコラムでは、写真を始められて間もない方々の
良いヒントとなるような内容にしていけたらと思っております。
写真上達の近道は研究と実行です。
そして何より楽しく撮影する事です。
よろしくお願い致します。

『カメラマンとして』
私の得意分野はリゾート系イメージ撮影、建築撮影、風景撮影、和の撮影です。
雑誌、広告を中心に様々な媒体を撮影させて頂いてます。
又、ライフワークで東京都の自然風景を記録しています。

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