独立・起業を考える学生へ。「社内起業」文化のある会社へ就職してみよう (1/2)
こんにちは、人事戦略コンサルタントの藤田美智です。
以前に寄せられたご相談です。
前回も書きましたが、若い皆さん、特に学生さんでこれから職を得ようという人達に欠けているのは「経験」です。
そして、ここでいう経験とは、世間や商習慣であるということもお話ししました。
しかし、この経験、そう簡単に身に付けられるものではありません。
よって、何かとてつもなく斬新なアイデアがあるという場合以外は、焦る必要は全くありません。
斬新なアイデアは、早い者勝ちとなる場合が多いのですが、起業は、勢いよりも着実性に分があるような気がしています。
分かりやすいよう、身近な例でお話しします。
その焼鳥屋は、焼鳥の種類こそ多くありますが、やっていることは焼鳥のみ。
働いてみて徐々に分かったことがあります。
それは、不況期においても売上は落ちずに、一定の利益水準を保っているということ。
いつも昔からの品質を頑固一徹に守り、それを支えてくれている固定客がたくさんいるからです。
焼鳥屋の中堅社員として、大将(社長)に認められるようになったあなたは、ある日、思い切って大将に言いました。
大 将「焼鳥以外のメニューって何なんだい」
あなた「鳥の唐揚か鳥釜めしはどうかなと」
大 将「そうだな。俺も焼鳥以外の鳥料理を考えたことがあるんだ。でも、おまえが、鳥以外の料理を言ったりしたら、頭にゲンコツくらわしてやるところだった。まずは、鳥の唐揚やってみろ」
こんな他愛もない話ですが、言ってみれば、これが「社内起業」の第一段階なのです。
先程の例で見てみましょう。
- 大将は、焼鳥を会社の大黒柱と位置付けている。
- 焼鳥の品質管理を徹底。
- 高い顧客満足度を維持。
- 会社の安定経営を実現している。
日頃の仕事ぶりから、大将は鳥の仕入れから仕込みに全精力を注ぎこんでいるという事実。
いわば「鳥いのち」であるということも、推し測ることができます。
会社という組織は、売上を伸ばして利益率を高めようとすると、本業の柱に近い箇所から、枝葉を伸ばすように、だんだんと業容を拡大していきます。
しかし、それぞれの分野には、既に業界の雄がいます。
いきなり異なる業種からそこに入っていっても、何か斬新なアイデアがない限り、成功は難しいものとなるでしょう。
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こんにちは!藤田美智(ふじたよしとも)と申します。これまで、書籍・雑誌の編集、上場企業における広報、人事(主に採用・教育研修、人事評価制度設計)を長年にわたって経験。現在は、東京都港区赤坂に株式会社ネクサスグリッド(略称NG笑)を設立し、就職・転職・人事戦略・組織戦略をメインとする人事コンサルティングを展開しております。このコラムでは、仕事選び・就職・転職を成功させるために、何をどのように考えて行動に移していったらよいのかについて、お話しするとともに、企業における人材採用・育成の方法、その仕組みづくりについても解説してまいります。私は現在、社員のモチベーションUPを実現する人事制度設計・導入・定着のコンサルティングをメインとして仕事をしております。人事評価制度設計だけでなく、企業の人事戦略、組織戦略、事業承継ついても多様なコンサル実績があります。個別のご相談(無料=お金は一切いただきません)、講演、顧問契約等のご依頼、諸々のご相談は、メールにてご連絡ください。「ご連絡は以下のmail addressまでお願いします(●の代わりに@を入れて送信してください)」nexus.grid.akasaka●gmail.com
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