その問題、発達障害が原因かも?ADHD傾向で起きがちな5つの悩みと対処法 (1/2)
皆さん、こんにちは。医療カウンセラーの土田くみです。
前回までは、発達障害についての特徴と内容をお伝えしてきました。
今日は、自分が発達障害かも?と思った時に行うべき対処法をお伝えしていきます。
まず、発達障害ということを障害と捉えるのではなく、個性・特性と認めるところからです。
特性や個性ですから直そうと努力をするものではなく、むしろそれを使って才能を発揮することさえ出来ます。
実際に才能を発揮して開花させた偉人もいますね。
具体的に、自分がADHD(注意欠陥・多動性障害)のほうか、アスペルガー傾向が強いのか。
どちらも重複している場合は両方を参考にしていただけたらと思います。
ADHDの方の特性としては、3つあります。
多動性、衝動性、注意が散漫になることです。
会社の会議でもじっとしているのがしんどく、足を組んで顰蹙をかったり、また色々なことが頭に浮かんで来て集中できなかったりします。
また、思いついたらすぐに行動に移したくなるのも特性です。
その場合は、以下の方法で対応しましょう。
- 会議の時間は長引かせない
- 2時間程度で終わらせる
- それ以上になると集中できないので、帰らせてもらう、あるいは帰らせてあげる
そのほうが建設的です。
また、遅刻が多かったり、勘違いで約束時間が守れないのも特徴です。
悪気はありませんが、それが原因で仕事にも対人関係にも支障が出てきます。
先ずは、自分が日時の間違いが多いと自覚することです。
そのうえで、毎日夜寝る前には手帳を確認する習慣をつけます。
確認することで、明日の仕事や約束事に不備が出ません。
そしてあやふやな場合は、確認できる上司や同僚、またプライベートでは友人に連絡をして確認を怠らないようにします。
そうすることで、日時の間違いを無くすことが出来ます。
遅刻をしがちなのも特徴です。
どこかで何とかなると思っており、楽観的でよいのですが、仕事でも対人関係でも困ります。
まずは、1本早い電車に乗る癖をつけることです。
仕事でもプライベートでも乗ろうと思っている電車より、1本早い電車に乗る習慣をつけます。
そうしていても、結局1本後の電車、要するに仕事や友人と待ち合わせをする時間に乗るための電車になっていることが多いでしょう。
そのため、1本前の電車に乗る計画を立てて、出る準備をすることが大切です。
そうすることで、遅刻は減らせます。
遅刻がなくなれば、仕事でも対人関係でも信頼感が増します。
また、自分のことを人に理解して貰えるように伝えるのも一つです。
ADHDの方は、簡単なケアレスミスが多いのも特徴です。
そして、それが重なると落ち込んで自分には向いていない、また迷惑をかけてしまったと思います。
そういう時は、自分のことを理解してもらえる手段として、職場で一番話しやすい、あるいは自分の特性としてみてくれそうな上司を見つけます。
最初から自分の特性を言っておくと、案外ケアレスミスをカバーしてくれたりすることもあります。
自分でまたミスをやってしまったと思うのではなく、ミスをしないために職場の人に助けてもらうのも一つの手です。
完璧な人間はいません。
しかし、甘えるのではなく、カバーしてくれた時には職場の人にきちんとお礼を言うことも必要です。
職場の上司や同僚にいつも感謝の気持ちを持って接することが、自分を理解してもらえることともつながり、職場が長続きします。
もともとどちらかというと社交的で人懐っこく、愛嬌でカバーしてきたところがありますので、信頼は得やすいはずです。
そして、場の空気を読むことはできますので、とても仕事をスムーズに進めることが出来ます。
自分のことをダメだと思うのではなく、特性を認めて対策を練るといいのです。
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Kumi心理カウンセリング研究所の土田くみです。
私は、医療の現場で様々な手法を用いて患者さんの心のケアに当たっております。
現在、芦屋、神戸、西明石で精神障害や発達障害、また医学界では慢性疼痛の研究をしております。
身近な街の心の医療カウンセラーとして皆さんのお役に立てたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
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