冷房・クーラーが寒い!夏の冷え症が楽になる、漢方的3つの過ごし方

執筆者: 漢方Kaon 職業:漢方アドバイザー
はじめに

こんにちは、漢方アドバイザーの寺井麻友です。

 

漢方カウンセリングにいらっしゃる方に好きな季節を伺うと「夏!」と仰る方が多いです。


その方達に共通しているのが、「冬の冷え症が辛い、気持ちが塞ぐ冬が苦手。」という悩みを持っていらっしゃること。


実はわたしもひどい冷え症で寒がりでしたが、漢方を実践していくうちに脱・寒がりに成功しました。
その中で大事な1つが、夏の過ごし方です。

 

 

夏の冷えを漢方的に考えてみる

夏は暑くてたくさん汗が出ます。

それは、汗が蒸発するときに体の熱を奪うことで、体を涼しく保つ仕組みになっているから。

 

つまり夏は汗をかきやすいように、冬に比べて汗腺が開いた状態なのです。

 

冷房ガンガンの現代社会

しかし現代は暑いだけでなく、電車や室内はどこも涼しく冷房が効いています。


この効きすぎの冷房で「ちょっと寒いなぁ。」「キンキンに冷えてるなぁ。」と感じる「冷え」が、開いた汗腺から体の中に入り込んで居座ることで冷え症になると、漢方では考えます。


そう、実は冷え症の原因は夏にも潜んでいるのです。

 

 

他の季節にまで影響を及ぼす

しかも夏に開いた汗腺は、気温が下がる秋から冬にかけて閉じていきます。

 

もし暑い今、毎日クーラーの効いた室内で1日の大半を過ごし、昼はアイスコーヒーやフラペチーノ、夜はビールといった冷たい飲み物や食べ物を摂る日々を過ごして体を冷やし続けていると、どうなるでしょうか。

夏に入りこんだ冷えは体の外へ出ることなく、一年を通して体に居続け、そして冷え症になってしまうのです。

 


秋になると咳が止まらない、冬に風邪がなかなか治らない、春の花粉症がつらいという方。

それはこの冷えが原因なのです。


だからこそ夏の今、ぜひ次の養生法を取り入れてみてくださいね。

 

夏の冷えを改善する養生法
しっかりと汗をかく。夏も湯船に浸かる

耳にタコができるようですが、湯船で体を温めるのは本当に大切です。

また汗の力はすごくて、冷えも老廃物も体の外に出してくれます。

 

この時期の湯船の温度は、38℃くらいのぬるめがお勧めです。

冷房はほどほどに

熱中症の心配がありますので適度な冷房は必要ですが、強い冷房は体を冷やすだけでなく、自律神経も乱れやすくなります。


外気温との温度差が5℃くらいになるように設定しましょう。

 

体温の調整が出来る衣類を

オフィスや電車など、温度の調節が出来ない場所では、ストールなどの羽織ものは必須アイテム。

特に首が付く部分(首・足首・手首)を守りましょう。

 

職場ではレッグウォーマーや膝掛け、場合によってはミニヒーターがあるとよいかもしれません。

 

体を温める漢方薬「双参(そうじん)」

体の中心・お腹をしっかり温める朝鮮人参と、自律神経を調えるエゾウコギの最強コンビの漢方薬。
お素麺やビール、麦茶などの冷たい食べ物・飲み物で冷えやすい夏のお腹を労わり、冷房で乱れやすい自律神経も守ってくれます。

お試しになりたい場合はぜひ漢方薬剤師や漢方アドバイザーにご相談ください。

 

 

おわりに

夏の過ごし方で、今年の冬が心地よくお過ごしになれるか決まります。

 

今からぜひ冷え症ケアを始めてみてくださいね。

 
 コラムニスト情報
漢方Kaon
性別:女性  |   現在地:東京都中央区銀座2-6-5銀座トレシャス7F 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座内  |   職業:漢方アドバイザー

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