赤ちゃんの鼻づまり、原因は4つ!新生児の鼻づまりをスッと治す解消法

執筆者: colonna
赤ちゃんのつらい鼻づまり、早く治してあげたい!

 

息苦しそうに鼻を詰まらせて泣いている赤ちゃんを見て、おろおろと立ち往生してしまった経験はありませんか?

ですがまだ言葉を話せない赤ちゃんに、鼻づまりの原因を聞くわけにはいきませんよね。

 

赤ちゃんの鼻の構造

可愛らしい赤ちゃんの鼻は、低く、穴が小さく、鼻腔も狭くなっています。

これは言わば、鼻水が溜まりやすい構造とも言えます。

 

赤ちゃんは鼻呼吸

あくびなどの特殊な場合を除き、多くの時間をオッパイやミルクを吸って過ごす赤ちゃんの呼吸法は、鼻呼吸です。

鼻づまりのときの授乳は、とても息苦しそうにしていませんか?

 

鼻が詰まっている時の授乳中は、鼻と口を塞がれたような状態になってしまう

 

たかが鼻づまりと侮ることなかれ。

 

鼻が詰まると満足に授乳もできず、息苦しさに寝不足になり、どんどん体力が落ちてしまったりなど、鼻づまりを起因に、赤ちゃんのグズりは負のスパイラルへ陥ってしまうのです。

 

鼻づまりの主な原因
1. 風邪

 

まず考えられるのは、ウィルス性による風邪が原因です。

簡単にいうなれば、鼻水=「白血球の残骸」です。

体の中でウィルスと戦った白血球の残骸が、鼻水や痰として排出されるのです。

 

風邪の引き始めはサラサラとした水っぽいもので、3日くらいすると白濁や少し黄緑がかったネバネバした鼻水へと変化します。

 

2. アレルギー(花粉、ハウスダスト、動物の毛など)

 

0歳児でも花粉症を発生するなど、アレルギーは赤ちゃんにとっても現代病のひとつとなってしまいました。

 

風邪とは違ってサラサラとした水上の鼻水が続きますが、空気が乾燥していると鼻腔の奥のほうで塊になってしまいますので、注意が必要です。

 

3. 寒暖の差

暖房の効いた暖かい部屋から、急に寒い屋外に出るタイミングなど、急激な寒暖の差によって鼻水が出るということがあります。

 

敏感な方は、大人でも鼻水やくしゃみが出るという場合があります。

 

4. 乾燥

空気が乾燥することにより、鼻腔の粘膜が傷つくことなどによって鼻水が止まらなくなることがあります。

赤ちゃんは鼻呼吸をしていますから、鼻腔内が傷つきやすいのです。

 

鼻づまりの対処法
1. 湿らせる

まずはこれを試しましょう。

 

  • 小さなハンカチタオルや赤ちゃん用のガーゼなどで、蒸しタオルを作る
  • 蒸しタオルで、鼻の付け根をあたためる(鼻や口を塞がないように注意)

 

症状が軽い場合は、これだけで鼻通りがよくなります。

 

また粘り気がある鼻水や、固まってしまった鼻くそは、暖めることで柔らかくなりますので、赤ちゃんの鼻を傷つけずに鼻水を取り除きやすくなります。

 

2. めん棒で鼻水を取る

 

まだ鼻をかむことのできない赤ちゃんへの対処には、めん棒がいちばんです。

薬局などで手に入りますので、出来れば赤ちゃん用の細いめん棒を使用しましょう。

 

  • めん棒の先端のほうを、鉛筆を持つように持つ
  • 鼻の手前だけを、めん棒をくるくる回しながら鼻水を取る

 

めん棒を持つ位置ですが、めん棒の真ん中や後ろあたりを持ってしまうと、赤ちゃんがふいに動いてしまった場合に鼻の奥まで刺さってしまう危険があります。

先端を持っていれば、赤ちゃんがどんなに動いても、それ以上は奥に入りませんので安心です。

 

ネバネバ状の鼻水なら、めん棒に巻きつけるようにくるくる巻き取ると、面白いくらいに取れます。

 

3. 吸引する

鼻水が鼻の奥のほうに溜まっているようなら、吸引するのがいちばんです。

 

  1. 片方の鼻の穴を塞ぎながら、直接口で吸い取る
  2. 二股のストロー状の器具を使って、口で吸い取る
  3. 家庭用の電動吸引機で吸い取る
  4. 小児科、小児耳鼻科の吸引機で吸い取ってもらう

 

1と2は、誤って大人の口の中に鼻水が入ってしまうことがあります。

ウイルス性の鼻水ですと、病気が移る可能性が高いので注意しましょう。

 

最近では3の家庭用電動吸引機が手に入りやすくなってきました。

お値段は5千円~1万円台のものが主流と少しお高めですが、鼻づまりを起こしやすい赤ちゃんでしたら家庭に一台あると安心です。

 

乳幼児や小児は、鼻かぜが中耳炎に発展するケースが多々あります。

あまりにひどい鼻づまりや、他の風邪症状も心配な場合は病院で見てもらいましょう。

 

4. 母乳点鼻

母乳で育てている赤ちゃん期でしたら、この方法もおすすめです。

 

初乳を初めとした母乳には栄養素だけにとどまらず、あらゆる免疫効果などが含まれています。

そして、抗炎症作用もあるといわれており、母乳は飲むだけでなく点鼻薬の代用にもなるのです。

 

  • 新鮮な母乳を搾り出す
  • スポイトやお弁当用の醤油差しなどに入れ、赤ちゃんの鼻の穴に1~2滴含ませる
  • 鼻をやさしくつまみながらクチュクチュと馴染ませる

 

ほんの数滴でしたら、鼻の中に垂らしても痛がりません。

スポイトがない場合は、母乳をめん棒にたっぷり含ませて、鼻水をふき取るように点鼻の代わりにしましょう。

 

鼻から口に回ってしまっても、母乳ですので薬と違って心配はありません。

 

おわりに

子どもは5~6歳までが鼻づまりをよく起こすといわれています。

 

自分で鼻をかめるようになるまでは、いずれかの対処法を試してみてあげてくださいね。

 

 
 

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