自転車+お酒=スペイン観光♪おもしろ自転車バル「Bici Bar」の楽しみ方
スペインのバルセロナ市内で、ユニークな移動自転車バル「Bici Bar」を見かけました。
「自転車」を表す「Bicicleta」+Barが、名前の由来です。
15人乗りのカウンターバーに座っているお客さんがペダルを漕ぐと、モーターで動くシステムになっています。
美味しいタパス(小皿料理)を食べながら、ビールやその他のドリンクを飲むことが出来る、ユニークな飲食スタイルですね。
食べて、飲んで、観光をしながら、市内を1時間かけて回ります。
全員で漕がないと前へ進まないため、食べたり飲んだりしながらカロリーも消費できる仕組みになっています。
観光客には人気のこのバル、発案者はバルセロナの二人の若者だそうです。
ドイツのミュンヘンを旅した時に見かけた、移動自転車ビールバーにヒントを得たのだとか。
お客さんたちは、ニコニコ笑って楽しんでいるようでしたが、はたからみると、バルの椅子に腰かけて食べて飲んではいても、全員で必至にペダルを漕いでいる光景は、やや滑稽に見えなくもありません。
ですが、なんとなくほのぼのとした連帯感が感じられて好感が持てますよね。
とても面白そうですから、見かけた際は一度は体験してみてはいかがでしょうか?
スペインのバル(Bar)とは、カフェと居酒屋が一緒になったような場所のこと。
このバルに欠かせないのが「タパス(TAPAS)」です。
タパスとは、「小皿料理」や「おつまみ」といったところですが、このおつまみを「タパス」と呼ぶようになったのは、スペインの南アンダルシア地方のバルです。
お客さんがつまみとして食べていたサラミを、飲んでいたワインの香りが逃げないように、ワイングラスの上にかぶせたのが始まりだと言われています。
「TAPA」とは「蓋」の意味。
つまみで食べていたサラミを蓋代わりにしたのですね。
それが、「タパ(蓋)→小皿→小皿料理→複数形」になって、タパスと変化したようです。
タペアール(tapear)という動詞は、「タパスを食べる」という意味ですが、「タパスをはしごして食べる」という解釈になります。
スペインではバルをはしごするのが流儀となっていて、それぞれ専門店もあります。
ワインやビールあるいはシェリー酒などを飲みながら、美味しいタパスを食べるのが、スペイン人の夜の過ごし方です。
普通に出てくる1人用のお皿は「プラト(plato)」と言います。
少し小さめのお皿は「ラシオン(racion)」、プラトの半分の大きさは「メディア・ラシオン(media racion)」で、更に小さなサイズが「タパ(tapa)」です。
大きなお皿にナイフとフォークで出されれば「プラト」で、小皿にフォークだけで出されれば「タパ」になり、楊枝に刺してつまむなら「ピンチョス」になるわけです。
ピンチョスの発祥は?
ピンチョスの発祥は、スペイン北部バスク地方のサン・セバスチャン村にあるバル。
オリーブと青唐辛子とアンチョビ、つまり瓶詰め食材を楊枝で刺して出したのが始まりです。
複数の食材を組み合わせて串に刺すというのが、ピンチョスだそうです。
それにしても、タパスの種類は豊富でいろいろあるので、目移りしてしまうかも知れません。
バルセロナのユニークな自転車バルをはじめとするスペイン全土のバル巡り、ぜひ楽しんでみてくださいね。
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