皆さん、こんにちは。
スキンケアカウンセラーの松原好克と申します。
次から次へと登場する目新しい化粧品成分、本当に効果的な成分はどれなの?
そんな多くのご意見にお応えして、エビデンス(科学的根拠)が高い化粧品美容成分を解説していきます。
今存在する化粧品に配合される美容成分で、特にお勧めしたいのは、「ビタミンC誘導体」「パルミチン酸レチノール」「レチノイン酸トコフェリル」「セラミド」「ナイアシンアミド」の5つです。
私は独自に、スキンケア化粧品の「5大美容成分」と名付けています。
まず、このコラムで取り上げるのは、「ビタミンC誘導体」という美容成分です。
ビタミンCは、化学の分野ではアスコルビン酸と呼ばれており、昔から肌に良いと言われてきました。
しかし、水溶性のため浸透力に欠けるため、そのまま肌に塗布しても優れた美肌効果を得られません。
そこで、浸透しやすいように改良された化粧品美容成分が、ビタミンC誘導体です。
ただし、ビタミンC誘導体は複数の種類があるため、見極めが大切です。
- 日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ
- 弾力・ハリなどに影響する皮膚のコラーゲンとの親和性が深い
- ニキビなどによる赤みをフォローする
- 活性酸素に声を掛ける
- ビタミンC誘導体の種類によっては、医薬部外品有効成分として厚生労働省が認可している
代表的なビタミンC誘導体を7つ、分かり易くまとめてみました。
ご参考になさってください。
※なお、以下は独自の見解であり、内容を保証するものではありません。
アスコルビン酸にグルコースを結合させた、水溶性のビタミンC誘導体で、別名はL-アスコルビン酸-2グルコシド。
グルコシド基は、肌内部で分解されにくいため、ビタミンCとしての効果が弱いという意見もあります。
化粧水(ローション)
2.アスコルビルリン酸Na
アスコルビン酸にリン酸基を結合させたもので、浸透性に優れています。
肌の内部で、ホスファターゼという酵素によって加水分解され、ビタミンCとしての効果を発揮します。
化粧水(ローション)
3.リン酸アスコルビルMg
アスコルビルリン酸Naと同様のメカニズムですが、化学構造が若干違います。
効果は、アスコルビルリン酸Naよりも優れているようですが、沈殿しやすいため、高配合が難しいビタミンC誘導体です。
※医薬部外品に配合される場合は、リン酸L-アスコルビルマグネシウムと表記されます。
最適なアイテム
化粧水(ローション)/美容液
4.3-O-エチルアスコルビン酸
別名は「ビタミンCエチル」。
酵素による加水分解などが必要なく、そのままの形でビタミンCとしての効果を発揮します。
即効性・浸透性・持続性の3拍子を兼ね備えた、優秀なビタミンC誘導体です。
最適なアイテム
化粧水(ローション)
5.テトラへキシルデカン酸アスコルビル
別名は、テトラ2-へキシルデカン酸アスコルビルで、油溶性のビタミンC誘導体です。
安定性が抜群で、液体状のため高配合しやすく、また、肌馴染みが具合も良好です。
ただ、リン酸型よりは浸透性が劣るようです。
最適なアイテム
美容液・クリーム
6.パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
別名はAPPSもしくはアプレシエで、リン酸基とパルミチン酸基を結合させた、水溶性と油溶性の両方を併せ持つ新型ビタミンC誘導体です。
従来のビタミンC誘導体よりよりも、数十倍の浸透性があると言われております。
最適なアイテム
化粧水(ローション)・美容液
化粧水などのスキンケアアイテムを購入する際は、これらの成分名称を確認し、ご自身のお肌やライフスタイルに応じて使い分けると良いでしょう。
次回は、ビタミンC誘導体スキンケアの効果的な使い方をご紹介します。
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