うつ病における自傷行為、声かけすべき?家族や友人の自傷行為に対する対応
うつ病の人は、時にリストカットや過食嘔吐などの自傷行為をすることがあります。
その理由は様々ですが、一般的には以下の要因があるとされています。
- 周囲の関心を集めたい
- 自分の存在を再確認するため
- 現実逃避のため
- 攻撃衝動を自分に向けるため
- 大切な人を亡くした場合の悲しみを確認する意味合いなど
うつ病を患っている人に、打撲や切り傷など、何か変化を見つけたとしましょう。
本人に隠す様子もなく、見つかりやすい場所にある時には、どうしたのか聞いても良いのかもしれません。
そして、穏やかな声で「痛いでしょう」と、声を掛けてあげても大丈夫です。
上記のような自傷行為は、自分の中で溜まり込んだ「ストレス」や「情けなさ」などが心の中で一杯になり、そのストレスを発散させるためにしている場合があります。
うつ病を患っている人は、いつも周りの人に気を遣い過ぎているのです。
周りに迷惑を掛けたくない。
相談したいけれど、分かってくれそうにもないし、良い話をできそうにもない。
こうして、自分の中でストレスを溜め込んでいく人が多いのです。
できるだけ定期的に「今日は何をしたの」や「調子はどう」などといった声掛けをしましょう。
うつ病の人は、本当に悲しみが深く辛い状況にいるのです。
嘘でも「今日は元気だよ」とは言えない、限界の所で頑張っています。
そう、彼ら自身は、その状況をどうにかしようと、もがき苦しみながら頑張っているのです。
「早く元気になるように頑張ってね」の「頑張ってね」の言葉は禁句。
なぜなら、よく言われるように、彼らは既に頑張っているからです。
うつ病患っている人達は、自分自身への自信をなくし、もうこの世の中での存在価値はないのでは、と思っている人が多いのです。
声を掛ける時には、その人の良い所をしっかり伝えてあげましょう。
そして、あなたにとってその人が大切であることも伝えて下さい。
その時、必ず「良い所なんかないよ」とネガティブな答えが返ってくるでしょう。
しかし、そう言われることで彼ら自身は救われた気分になっています。
真っ暗な中に、少し光を見つけたような気分になるのです。
一度声を掛けたからといって、その相手がすぐに元気になることはありません。
しかし「存在価値がある」ということを、あなたの言葉で定期的に伝えてあげることが、救いの手になることがあるのです。
うつ病の人の自傷行為が繰り返されないよう、薬や医者任せではなく、周囲がこまめに気に掛けてあげる必要があります。
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