秋の星座「カシオペア座」を観察しよう!秋の星空観測ポイント (1/2)
暑かった夏も過ぎ去り、涼しくなってきました。
星空の方も華やかな夏の星座は西へと傾き、秋の星座が昇ってきています。
今回は、秋の星座の星空を紹介していきます。
カシオペア座という星座の名前は聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
星座といえば、まず、オリオン座ですが、その次に挙げられる星座としてはカシオペア座だと思います。
W字型の星並びが特徴と、中学生の時の理科の授業などで教わった方もいるかもしれません。
しかし、実際にはカシオペア座を始め、北天の星座は、北極星を中心として回っているように見えます。
その為、一番、空の高い位置に来る時は、実はカシオペア座はW字型ではなく、それをひっくり返したM字型に並んで見ることができます。
10月の夜8時前後くらいですと、カシオペア座は、北東の空に見え、ちょっと書き崩した数字の3の形に星が並んでいるように見えます。
少し話が逸れてしまいますが、この写真はコンパクトデジタルカメラで、15秒露出で撮影したものです。
コンパクトデジタルカメラであっても、長秒露出設定ができる機種ですと星座もちゃんと写すことができますので、ぜひ、過去のコラムも参考に、固定撮影法で撮影にチャレンジしてみてください。
カシオペア座がW字型で見える時は、非常に低空の時だけです。
北極星に近い星は、地平線に沈むことが無く、一年中見ることができ、『周極星』と呼ばれています。
カシオペア座もそのひとつ。
ただし、北極星の高さは緯度と同じです。
つまり、北緯35度なら、北極星の高さはほぼ地平線から35度角の、少しだけ見上げる位置にあります。
ところが、南の地方、例えば那覇市だと、北緯23度。
そうすると北極星の高さも、23度と低くなってしまいます。
関東付近では周極星のカシオペア座も、残念ながら那覇市からでは、一番低い時、つまりカシオペア座がW字型に見える時は、地平線の下に隠れてしまいます。
ここで少しクイズです。
北緯35度では35度の高さに見える北極星。
では、北緯0度。
赤道付近では、北極星はどう見えるでしょうか?
答えは、高度角0度、水平の位置。
つまり北の地平線上にぽつんと見えるか見えないかといった感じになります。
では反対に、北緯90度の北極では、北極星はどこに見えると思いますか?
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銀河鉄道999や、ボイジャー2号の写真などで、子供の頃から宇宙に興味を持って以来、天文に興味を持ちました。
デジタルカメラのおかげでアマチュアでも、図鑑の様な写真が撮影できる様になり、すっかりとのめり込んでしまいました。
星空の魅力を伝えていければと思って、天体観望会のお手伝いなどもしています。
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