簡単で美味しい「煎茶」の淹れ方。自宅で日本茶を淹れる3つのポイント

執筆者: 柳澤ゆり子 職業:日本茶サロン主宰/日本茶アドバイザー/煎茶道師範
はじめに

こんにちは、「季節の和菓子と楽しむ日本茶サロン」主宰・日本茶アドバイザーの柳澤ゆり子です。

 

日本茶、飲んでいますか?

温かい飲み物でほっこりしたい季節がやって参りますが、皆様はきちんと淹れた美味しい日本茶を飲んでいますか?


最近は便利なペットボトル入りのお茶が簡単に入手できる事もあり、「家に急須がない」というお宅も増えているとか。

日本人なのにちょっぴり残念なお話です。

 


実は、ご自宅でもほんのちょっとしたコツを守れば簡単に、しかし今までとは全く違う美味しい日本茶を楽しむ事ができるのです。


今回は「ご自宅で美味しい煎茶を淹れる3つのポイント」を伝授させて頂きます。

 

 

美味しい煎茶の淹れ方の基本

ポイントはたった3つだけ

  • お湯の温度と抽出時間を少しだけ気にすること
  • 茶葉の量をきちんと測ること
  • 少し面倒ですが急須・茶碗を温めてあげること

 

たったこれだけで、普段のお茶が見違える美味しさになるのです。

基本の煎茶の淹れ方

お好みで微調整下さいね。

 

お湯を沸騰させる

 

急須に沸騰したお湯を注ぎます

急須を温める為と、湯の温度を下げるためです。

1回の移し替えで5~10℃下がります。

 

急須の湯を使用する茶碗全てに8~9分目程注ぎます

さらに温度を下げる為と茶碗を温めるためです。

 

急須に茶葉を入れます

煎茶は一人分約2gが目安です。

お好みで次回からは微調整下さい。

 

茶碗の湯(この段階で80度前後になっているはずです)を急須に戻します

1分間(深蒸し煎茶の場合は30秒程でOK)待ちましょう。


上記の方法で、いつもの熱々で渋―いお茶ではなく、甘味のあるまろやかなお茶が楽しめるはずです。

もちろん二煎目も楽しめますし、お好みでは三煎目も楽しめると思います。

 

 

開封してしまった茶葉の保管方法

茶葉は湿気が一番苦手です。

開封してしまった茶葉でしばらく使わない場合は、袋をきちんと輪ゴムでとめた上で、ジップロック等に入れて密閉し、冷蔵庫へ保管するのがお勧めです。

 

 

きちんと密閉しないと…

この時に注意すべきは、茶葉は脱臭効果も高いので、きちんと密閉しないと逆に冷蔵庫の匂いを吸収してしまうという事です!

ご注意ください。


すぐに飲みきってしまう量であれば、密封性の高い缶や瓶に入れて冷暗所に保管すれば良いでしょう。

 

少量購入がおすすめ

日本茶は鮮度が命です。

色んな種類の茶葉を楽しみたい方には、一般的な100gパックではなく、50g単位で少量ずつ入手できるお店を見つけて購入される事をお勧め致します。

 

おわりに

産地や蒸し方・炒り方の違いで、香りも味も色も全く違って参ります。


この秋は少しだけ奮発した美味しいお菓子を用意して、少しだけ丁寧に淹れた美味しいお茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 
 コラムニスト情報
柳澤ゆり子
職業:日本茶サロン主宰/日本茶アドバイザー/煎茶道師範

自宅サロンにて「季節の和菓子と楽しむ日本茶サロン」及び「風呂敷塾」主宰。
身近な日本茶や和菓子・風呂敷から、四季のある日本で暮らす幸せを再認識して頂けたら♡と思い「美味しく楽しく美しく♪」をモットーに活動中。

煎茶道師範としても(まだまだ駆け出しではありますが)お稽古をさせて頂いております。ふろしき研究会所属。

ブログ:柳澤櫻園の『和の茶論(サロン)』かまくら http://wanosalon7.exblog.jp

 

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