皆さん、こんにちは。
スキンケアカウンセラーの松原好克です。
化粧水は、配合される美容成分の性質を見極めて選ぶことが大切です。
つまり、水に溶けやすい水溶性で、なおかつ美肌効果に優れている成分ということになりますね。
水溶性の保湿成分と言えば、「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」が代表的です。
これらは、配合量が多くなると分子が重くなるため、美容液のようなトロミが出てきます。
水形状を保ったまま、肌の保湿機能に働きかけるだけの濃度量を配合することは困難でしょう。
そこで、分子が軽い天然保湿因子成分(アミノ酸・尿素など)が化粧水によく使われますが、気温が低い冬場になると保湿力が低下するため、あまり意味がありません。
やはり、化粧水で高い保湿効果を得るのは難しそうですね。
保湿ケアは、化粧水の後につける美容液が最適です。
美容液とは、文字通り美容成分に特化したアイテムで、評価が高い保湿成分(セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンなど)が高濃度で配合されるケースがほとんどです。
化粧水に最もお勧めしたい美容成分は「ビタミンC誘導体」です。
シミの原因になるメラニンの抑制、シワ・たるみ・毛穴の開きの原因になるコラーゲンの生成、ニキビ予防、皮脂の酸化緩和など、これほどまでにマルチな効果を持っている成分は他にありません。
ビタミンC誘導体にも複数ありますが、ほとんどが水溶性で、なおかつ高配合が可能なものが多いです。
- アスコルビン酸グルコシド
- アスコルビルリン酸Na
- リン酸アスコルビルMg
- 3-0-エチルアスコルビン酸
- パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、など
化粧水や美容液の主な成分構成は、配合量の多い順に「水+基材成分(グリセリン・BG・ペンチレングリコールなど)+美容成分+添加物成分(界面活性剤・増粘剤・防腐剤・酸化防止剤・PH調整剤・キレート剤など)」となっています。
化粧品の全成分表記は、医薬品医療機器等法(旧薬事法)で、配合量の多い順に記載する決まりになっていますが、1%以下の配合量の成分は、順不同で良いとされています。
ここがポイントになりますが、水と基材成分は、ほとんどの化粧水で1%以上の配合率です。
つまり、成分表記で、基材成分の前にビタミンC誘導体が記載されている化粧水は、高配合の可能性が高く、優れた美肌効果を有していると予想できます。
ただし、ビタミンC誘導体が単体で1%以上配合されている化粧水は、それほど多くありませんので、最低でも基材成分の後に記載されているものを選びましょう。
- 水、アスコルビルリン酸Na、ペンチレングリコール、BG…
- 水、BG、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、グリセリン…
- 水、グリセリン、ペンチレングリコール、リン酸アスコルビルMg…
※グリセリン・BG・ペンチレングリコールもアルコールの一種ですが揮発性はほとんどありません。
各添加物成分は1%以下の配合率のものがほとんどですので、後ろの方にまとめて記載される傾向にあるようです。
添加物は悪いイメージとして定着していますが、肌荒れ・痒み・発赤・湿疹などのトラブルを起こさなければ、問題ありません。
美容成分の種類が多いと、各美容成分の配合率はどうしても低くなるため、メインとなる美容成分(ビタミンC誘導体など)が単体でたっぷり入っているものがベターでしょう。
食生活では、多種類の栄養素を少しずつバランスよく摂取するのが好ましいと言われていますが、化粧品は逆で、良いとされる美容成分を単体でたくさん摂り込むほうが、肌には効果的なのです。
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