「じゃがいもダイエット」なるものがあるのを、ご存知でしょうか?
ご飯やパンなどの主食を、じゃがいもと置き換えるダイエット法です。
様々なダイエット法が登場していますが、このように
しかし、炭水化物の固まりのイメージが強いじゃがいもで、本当に痩せることができるのでしょうか。
じゃがいもは、その見た目の印象と違って意外と低カロリー。
実に、ご飯の半分以下のカロリーなのです。
- じゃがいも100g(中サイズ1個):約80キロカロリー
- ご飯100g(お茶碗に少なめに1杯):約170キロカロリー
なお、お茶碗1杯の白米であれば、約270キロカロリーにもなります。
じゃがいもには、満腹中枢を刺激する成分が含まれています。
体内でじゃがいもが分解される際、ペプチドという成分が小腸を刺激し、脳の満腹ホルモン分泌を促進させるのです。
じゃがいもの腹持ちの良さは、白米の2.5倍、パンの3倍と言われています。
腹持ちが良ければ、当然、食べ過ぎを防いでくれる訳です。
じゃがいもの主成分であるデンプンの一部に「レジスタントスターチ」という成分が含まれています。
別名は「難消化性デンプン」で、その名の通り、糖として吸収されにくいデンプンなのです。
- 血糖値の急激な上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぐ。
- 糖の吸収を穏やかにし、腹持ちが良くなる。
- 大腸で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整え便秘解消にも繋がる。
ダイエット効果を期待して、じゃがいもをだけをモリモリ食べていても意味はありません。
栄養が偏ることで代謝を促進する各栄養素の働きが阻害されてしまうほか、食べ過ぎればカロリーオーバーになって太ってしまいます。
食前に、蒸かしたじゃがいもを食べることで、本番の食事量を減らすのが目的です。
- 皮ごと食べて、栄養分もしっかり摂取。
- 同時に、少なくともコップ1杯の水を飲み、胃の中でじゃがいもを膨らませる。
- バターやマヨネーズなど高カロリーの味付けはNG。少量の塩などで薄味にする。
食前のじゃがいもの後、いつも通りにおかずを食べましょう。
既に、じゃがいもでお腹が膨らんでいますので、そんな大量には食べられないはずですが、栄養バランスを考えて万遍なく食べて下さい。
ダイエットの嬉しい味方であるレジスタントスターチは、温めた後に冷やすと、その効果は倍になると言われています。
ビシソワーズやマヨネーズを使わないポテトサラダ等で、じゃがいもを楽しんでも良いですね。
じゃがいもダイエットは、ご紹介した正しい方法ではないと、太る原因にもなりえます。
前述の通り、じゃがいもの過剰摂取は禁物です。
また、フライドポテトやカレー、コロッケなど高カロリーになる食べ方もNG。
じゃがいもは、炭水化物であることを忘れないようにしましょう。
じゃがいもダイエットは、正しい方法であれば効果が期待できると言えるでしょう。
ただ、間違った方法では真逆の結果が出てしまいます。
バランスの取れた、健康的なダイエットを心掛けて下さいね。
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