犬の種類に惑わされないで!純血種のイヌを飼う時の注意点
トイ・プードル、チワワ、ダックスフンド。
これらが、現在の日本で飼育されている純血種の人気トップ3です。
5位に柴犬がランクインしていますが、トップ10以内は、ほとんどが小型犬という結果です。
15年前には大型犬を飼育する人も多かったのですが、日本人の住宅事情やライフスタイルが変わり、飼育される犬種が変化してきています。
結果、小さくて、毛が抜けにくい小型犬が好まれているようです。
今回は、人気の犬種だから、可愛いからと選ぶ前に知っておきたい、純血種の魅力と注意点をお伝えします。
「イヌ」という同じ種類にも関わらず、体重1キロのチワワもいれば、体重90キロになるグレート・デーンもまた「イヌ」です。
このように、大きな体格差や、骨格の差が生じているのは、人間が長い歴史の中で繁殖に手を加えてきたからなのです。
犬種のグループ分けは国によって違います。
例えば、ボーダー・コリーやシェットランド・シープドッグなどの「牧羊犬グループ」は、羊や牛などの家畜を誘導したり、警備をしたりする仕事をします。
人間の言葉に対する理解力や反応はとても鋭い一方で、動く物に対する反応が強かったり、音に対して敏感な性質を持つ犬もいます。
様々な特徴を持つ純血種。
迎え入れる時には、自分のライフスタイルと、飼いたい犬種が合っているかどうかを、よく考えましょう。
雑種と違って、親犬の大きさが把握できているので、ある程度の大きさの予測ができます。
例えば、トイ・プードルでも2キロ~7,8キロと幅がありますが、さすがに20キロを越えるような大きさになることはありません。
自然に交配を繰り返してきた雑種とは違い、人間の手によって同じ外見になるように繁殖させられてきた純血種なので、犬種特有のなりやすい病気があります。
トイ・プードルの膝蓋骨脱臼や、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの僧帽弁閉鎖不全症、ダックスフンドの椎間板ヘルニアなどが代表的なものとして挙げられます。
一緒に暮らしている犬が罹りやすい病気について知っておくと、症状が現れた時に早く気付いてあげられるので、純血種と暮らしている方や、これから飼おうと思っている方は、調べてみてくださいね。
「○○なので、飼いやすいですよ」は、ペットショップなどでよく聞く言葉です。
「○○」に当てはまる言葉としては、次のようなものがあります。
- 毛が抜けにくい
- 毛が短い
- 小型犬なので散歩がいらない
- 頭がいいのでしつけしやすい
- 吠えない犬種
トリミングが必要な犬種は、ブラッシングの手間もかかります。
短毛種は、シャンプーはラクですが、抜け毛は意外と多いもの。
吠えない犬はいないし、学習能力も犬それぞれです。
全てを含めて一緒に暮らしていけるのかを、検討してほしいと思います。
人間が作り出した「犬種」というもの。
それぞれの犬種が持つ特徴や魅力をよく知り、十分に理解してもらえると、一緒に暮らしていくのがとっても楽しくなります。
ただし、「○○犬だから」と決めつけてしまうのは要注意。
人間でも、同じ兄弟でも好きなものが違うくらいなので、犬だって違って当然です。
犬種という枠にとらわれすぎず、自分の目の前にいる愛犬としっかり向き合ってあげてくださいね。
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「イヌと人の笑顔を少しでも増やす!」という目標のために、
Vancouverへ渡航。
現地のドッグトレーナー養成学校で、「おやつや体罰を使わない」
オーナーさんとイヌの絆をつくる というトレーニング方法を学ぶ。
卒業後はドッグウォーカーや、Dog daycare
(犬の預かり施設)に勤務。
帰国後、動物病院での業務を経験。
Dog indexドッグトレーナー 神奈川担当として活動中。
神奈川県内の動物病院にてパピー教室、相談会を担当。
*College of Canine Behavioral Science(Vancouver, Canada)卒業
*動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
*愛玩動物飼養管理士
*愛犬飼育管理士
パートナー犬は、2011年生まれのシェルティー。
Kiitos(キートス)♂です。
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