お肌の乾燥ケアは、体の内側から!

こんにちは、漢方アドバイザーの寺井麻友です。

 

秋から冬にかけて気になるのは、空気の乾燥と共に現れる、お肌のトラブルではないでしょうか。

 

ハンドクリームやリップクリームが1日中手放せなかったり、酷くなるとお肌が白く粉を吹く、あかぎれになるといったお悩みはありませんか?

 

お肌に潤いが足りない原因は、「血(けつ)」不足?

実はこれ、単に空気が乾燥しているからだけでなく、元々の漢方的な潤い不足体質「血(けつ)」不足が隠れているかもしれません。

 

 

「血」不足から起こる症状

「血」とは血液のことですが、漢方ではもっと広く、栄養そのものと考えます。

「血」は、食べ物から取り入れた栄養を、全身の細胞に運びます。

 

この「血」が少なくなると、体の隅々まで十分な栄養を届けることができず、皮膚の表面まで栄養が行き渡らない結果として、肌のハリや潤い不足になり、しわの原因になることもあります。

 

髪は「血の余り」

また、漢方では、髪を「血余(けつよ)」といいます。

読んで字のごとく、「血」が余って出来たものです。

 

ですから、「血」が余るほどなく不足している状態では、悲しいことに髪はパサパサに。

綺麗で豊かな髪になることは、難しいのです。

 

 

目や爪など、健康や美容に影響大!

こうした肌や髪の乾燥の他にも、このような症状はありませんか?

 

  • 目の乾燥
  • 爪がもろくて割れやすい
  • 忘れっぽい
  • こむら返りが多い


これらも全て「血」不足から起こる症状と考えられます。


この「血」不足は、血液検査で貧血はなくても起こります。
高価な保湿クリームをたっぷり使っても繰り返される肌の乾燥の悩みは、「血」を増やすことで、根本から良くしていきましょう。

 

「血」不足を解消するためには
大切なのは、食事

「血」=栄養ですので、大事なのはやはり食事です。

今回は、その中でも食べ方のワンポイントをお伝えいたします。

 

 

「早食い」や「ながら食べ」はNG!

「血」が不足しやすい人は、しっかり食べていても十分に消化吸収できていない可能性が大です。

もしかして、早食いや、ながら食べになっていませんか?

 

まずは目の前のご飯を目で見て愛でて、香りを楽しみ、ゆっくり味わって食べてみましょう。
「このご飯が、私の体をつくるのだ」と意識を向けるだけで、体は「そうなのね」と喜んで栄養を吸収します。

 

よく噛んで食べると、消化吸収率がアップ

そして、できるだけよく噛んで食べましょう。

 

急いで食べると、白米のご飯なら1口10~15回前後で飲みこめてしまいますが、これではお米の形をしたまま胃に送ってしまうことになります。

すると、胃はうんと頑張らないと消化しきれず、その先の腸でも吸収されにくくなってしまいます。

 

 

それを続けていると、常に胃腸に負担をかけ続けることになってしまいますね。

だからよく噛んで、口の中で唾液と十分混ぜ合わせることが重要なのです。

 

目標1口50回~を目指してみましょう。

このくらい噛み続けていると、「ゴックン」と飲みこまなくても、自然にのどの奥へと流れていきます。

 

また、噛む時間が増える分、食事時間が長くなり、満腹感を得られやすくなります。

食べ過ぎ防止にもなりますね。

 

まずは、いつもの食べ方を少しだけ意識してみることから始めてみてくださいね。

 

おわりに

「血」を増やす食材や生活スタイルでお伝えしたいことは、まだ沢山あります。

 

漢方ライフを上手に取り入れて、瑞々しいお肌やきれいで豊かな髪、爪に。
体の内側から、潤い美人を目指しましょう。

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