こんにちは。スキンケアカウンセラーの松原好克です。
睡眠と肌の間には、とても密接な関係があることをご存じですか?
このコラムでは、睡眠不足による肌への影響を解説いたします。
現代人の睡眠時間は、昔に比べて確実に減っています。
24時間営業の娯楽施設やコンビニの拡大、パソコンやスマホの普及、夜勤業務の増加、ストレス社会による睡眠障害など、時代の風潮が睡眠時間に大きく反映しているものと考えられます。
身体の免疫システムを再生するには、毎日最低6時間の睡眠が必要とされており、7時間~8時間の睡眠がとれていれば、パーフェクトです。
正常な睡眠であれば、90分サイクルでレム睡眠(浅い眠り)・ノンレム睡眠(深い眠り)が交互に訪れます。
- 出典:日油株式会社 毎日ぐっすり眠りたい方に > 睡眠にはリズムが重要
https://www.nof.co.jp/business/food/special/pc-dha/con01-2.html
レム睡眠とは
レム睡眠とは、体は眠っているのに、脳は起きている状態です。
この期間に時目が覚めると、夢の内容を覚えていることが多いと言われています。
※レム(REM) … Rapid Eye Movementの略で、「目がキョロキョロ動く」という意味。
ノンレム睡眠とは、体も脳も眠っている状態です。
※ノンレム… Non REM(レムではない)
この状態の時に、身体の疲労を回復して新陳代謝を高めます。
同時に、脳下垂体から成長ホルモンが多量に分泌されます。
※成長ホルモン … 幼児・子供時期の伸長、筋肉を作るタンパク質を合成、代謝促進との関係が深い。
皮膚の基底層では、ノンレム睡眠時に細胞分裂が活発になり、肌代謝が行われます。
前述のとおり、毎日最低でも1日6時間の睡眠が必要ですので、6時間以下の睡眠の日は、全ての細胞分裂が滞りなく完了せず、前日の古い細胞が残ったままになってしまいます。
皆さんもご経験があると思いますが、睡眠不足の日は、疲れ顔・目周りの腫れぼったさなどが、何となく気になりますよね。
つまり、睡眠不足は、見た目に分かるくらい即刻顔に現れるのです。
化粧水や美容液を付け忘れても、上記のような様態が出ることはまずありえないので、「睡眠は化粧品より重要な美肌要素」ということになります。
また、睡眠不足が日常的に続くと、ターンオーバー(肌の再生)が乱れるため、以下のような症状が進行する可能性があります。
- 水分保持力が低下して、乾燥を招く
- バリア機能が低下して紫外線が吸収されやすくなり、シミの沈着が増える
- コラーゲンの生成力が衰えて、シワやたるみを助長する
- 角質層が不健全になって、肌荒れを起こしやすくなる
- 血流の鈍化によって、目下のクマやクスミが濃くなる
- 化粧のノリが悪くなる
- 血色が悪くなる
- 顔全体のむくみを誘発する、など
わかりやすく申し上げると、「自ら肌老化を作っている」ということになります。
実は、睡眠は肌にとって、食生活や化粧品よりも価値が高い要素なのです。
十分な睡眠をはじめとする規則正しい生活を自覚していなければ、どれだけ良い化粧品を付けていても「ザルに水を注いでいる」ようなもの。
睡眠の重要性を心に留めて、年齢に負けない美肌を維持しましょう。
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Fashion Latte編集部
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