京都観光に酒蔵見学を。日本酒の試飲体験も出来る、おすすめ酒蔵めぐり

女性を中心に広がる「日本酒ブーム」。京都旅行の新観光スポットでもある「酒蔵」巡りで、試飲体験が出来ちゃうかも!?

執筆者: 嶋村 知香 職業:ピアノ調律師・暮らしガイド
京都で見学のできる酒蔵
名水あるところに銘酒あり

京都は、三方を山に囲まれた盆地です。

山から流れ出る豊かな水、良質な地下水に恵まれ、古来から現在に至るまで名水と謳われる水と共に、文化・生活が発展してきました。


水のおいしい京都には、古くから多くの酒蔵があり、全国有数の日本酒の産地でもあります。
今回は、京都の酒蔵をご案内します。

月桂冠 大倉記念館(伏見区)

濠川(ほりかわ)沿いの柳並木、白壁土蔵の酒蔵。

伏見は、全国有数の酒処ならではの趣が、今もなお残っています。

 

試飲もOK

月桂冠大倉記念館では、貴重な酒造用具類、伏見の酒造りと日本酒の歴史を分かりやすく紹介しています。
見学後は、日本酒の試飲も楽しめます。

 

屋形船で、水上観光はいかが?

なお、大倉記念館の南側からは「十石船」が、坂本龍馬ゆかりの寺田屋近くからは「三十石船」が発着しています。

 

 

柳並木と酒蔵の伏見の町を歴史伝える屋形船で、水上から観光するコースは、大変風情がありお勧めです。

 

 

京都市伏見区南浜町247
入館料:大人300円 子供100円

 

キンシ正宗 堀野記念館(中京区)

キンシ正宗の創業者、堀野家の旧本宅で、初代松屋久兵衛が天明元年(1781)に創業した場所で、京の造り酒屋と伝統的な町家文化を体感できます。

 

旨さの源泉は、桃の井の名水

京の名水「染井の水」と同じ水脈の「桃の井」は、創業以来酒造りに使われてきた名水で、今も毎分3トンもの豊富な水が湧き出ています。

 

地ビールや、名水も試飲可能!

日本酒や地ビールとともに、この名水も試飲することができます。
ビアホール及び売店のみご利用の方は入館料は不要です。

 

京都市中京区堺町二条上ル亀屋町172
入館料:大人300円 学生200円

 

松井酒造(左京区)※要予約

創業享保11(1726)年創業。

洛中最古の歴史を持ち、290年に渡り酒造りを守り続ける京都の老舗です。


予約をすれば、担当スタッフの方の案内付きで蔵の見学ができます。

 

 

一切ろ過を行わず無濾過、生酒、原酒であることにこだわった純米大吟醸「神蔵KAGURA」は、一度は飲んでみたい京の銘酒。

神蔵の酒粕もお勧めです。

 

京都市左京区吉田河原町1-6  定休日日祝

 

佐々木酒造(上京区)※個別の見学受け入れ無し
俳優 佐々木蔵之介さんのご実家!

俳優佐々木蔵之介さんのご実家で、弟さんが継いでいらっしゃることで有名な酒蔵です。


「まさか男3兄弟の末っ子の自分が酒屋を継ぐとは、夢にも思っていなかった」と、なんとも悲観的でユーモアあふれる店主のご挨拶と、従業員数18名(ネコ含む)という会社紹介でも話題の、京都でも人気の佐々木酒造。

 

酒蔵見学したい場合は?

個別の見学受け入れはされていないので、酒蔵見学を希望する場合は、ホームページの「オンライン蔵見学」でバーチャル見学するか、イベント企画などの機会に参加するという方法になります。

蔵は見られなくても、お店に立ち寄るだけでも良い記念になりますね。

 

純米大吟醸「聚楽第」は、良い米・良い水・良い杜氏が、三位一体となって生まれた逸品です。

 

 

京都市上京区日暮通椹木町下ル北伊勢屋町727  定休日土日祝

 

おわりに

京都では、なんと全国初「日本酒で乾杯条例」が、平成25年1月に施行されたほどの日本酒の街。


日本酒離れが続く中、京都では条例の追い風もあり、日本酒の出荷量が30年ぶりに増加するなど、日本酒が盛り上がりを見せています。


日本酒好きの方もそうでない方も、京都旅行をされた折には是非京都のお酒で乾杯をし、堪能してみてください。

 
 コラムニスト情報
嶋村 知香
性別:女性  |   職業:ピアノ調律師・暮らしガイド

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