中古マンション購入前のチェックポイント!中古物件で失敗しないための注意点3つ

中古マンション購入で失敗しないために。必ず見ておくべき3つのポイントをプロが解説。値引きや諸費用を気にする前に「ココ」をチェックしておきましょう。

執筆者: 田中法人
中古マンションを買う前に。

マンションには、戸建てには無い魅力が沢山備わっています。

 

特に、中古マンションは街並みも形成されているので暮らしも営まれ、現物のマンションライフを確認することができます。

マンションライフを想像するしかない新築マンションよりも、思い違いのない物件購入が出来るともいえます。

 

 

一生ものの買い物だから…

とはいえ、賃貸住宅のように手軽に選択することはできません。

大きな買い物であり、失敗が許される買い物ではないからです。

「こんなはずじゃなかった!」と、確認すべきことを見落として後悔してしまう人が後を絶たないのも事実です。

 

ここでは失敗しないためにマンション選びの注意点、特にマンションというカテゴリーの全体像から確認すべきことを整理してみます。

現地をよく確認すること

前述したとおり、中古マンションは既に現物があります。

日当たりも確認できれば、騒音や振動も確認できます。

検討するにあたり、そのまま暮らしを想像することができるのも、完成前に販売する新築マンションにない魅力です。

失敗しないためには、とにかく現地をよく確認することです。

 


マンションに限らず、住宅購入失敗の多くは、現地の確認不足です。

内覧時には、窓を開け音や振動を確認するということは言うまでもありません。

 

現状のまま住めると考えても、給排水管やボイラーなどの設備機器が限界に来ているということは良くある話です。

 

リフォーム予定でもしっかり中身を確認すること

リフォームを予定している方でも、案外見落としているケースが多いものです。

 

見た目さえよければ満足できる暮らしがあるわけではありません。

このような将来的なメンテナンス費用も資金計画に盛り込むことを忘れてはなりません。

 

自分で確認できなければ、ホームインスペクションを利用するなど検討すべきです。

集合住宅としてのマンションであることを自覚する

マンションは分譲といえども集合住宅です。

バルコニーやサッシなど共用部分について、勝手に自由にすることはできません。

 

管理規約の通りに住むこと

希望の間取り変更やリノベーションも、場合によっては管理規約上できないということもあります。

戸建と違い、事前に確認すべきことは多いのです。

 

管理組合で定められた規約に沿った暮らし方をしなければならないのが、マンションです。

規約というルールの中で安心して快適に暮らすことが出来るわけです。

 

その意味では、ルールがしっかりと守られているかということまで確認したいものです。

 

共用施設の状態も確認しよう

ゴミ置き場や駐輪場が整然としているなど、共用施設の利用状況もしっかりと確認しましょう。

気持ちよく暮らすには、住民の意識が高くルールが守られていることが重要です。


街のコミュニティーに加え、マンションという建物の中にもう一つのコミュニティーが形成される。

コミュニティーがしっかりしていれば美しい街、マンションにつながるわけです。

 

美しい街はルールが守られているからこそ美しいのです。

 

 

マンションは管理を買えといいます。

この重要性からも理解できますね。

周辺環境も確認すること

ここまでは、マンションそのものを十分確認してくださいというお話でした。

 

駅近や利便性から辿り着いたマンションです。

周辺環境についてもよくよく確認したのでしょう。

 

ただし、ここで苦言です。

 

道路や交通状況は?

駅に近い。

利便施設が整っている。

一方で嫌悪施設や子供達の通学路について、最寄駅やバスの利用状況など案外ノーマークという方も多いのです。

 

 

建設・移転など都市計画予定は?

また、遠い将来の事は分からなくても、近い将来の計画は、少し注意すれば確認することはできます。

 

新しい施設が出来てより便利になればいいですが、相次ぐショップや利便施設の撤退、移転、高層マンションの建設などがあれば、資産価値にも影響するかもしれません。

 

 

さいごに

「立地×価格×住空間」この答えが暮らしのバランスです。

 

数値ではない感覚的なものも含まれています。

その感覚的なものは、現地を十分確認することで肌感覚として感じることができます。

自分にとっての暮らしやすさというものです。

それをしないままに、車で現地に行って建物を内覧すると、実際に暮らし始めてから「こんなはずじゃなかった!」となります。

マンションという暮らしを十分に理解すれば、戸建以上に現地を確認する必要があるという事を忘れないようにしてください。

十分な調査は安心安全の暮らしへ導いてくれます。

 
 コラムニスト情報
田中法人
性別:男性  |   現在地:広島県広島市西区庚午南2丁目37-1  |  

元ハウスメーカーの支店長として500組を超えるお客様の家創りに携わる。また、支店運営、モデルルーム、街づくりの設計監修、大手ゼネコンとの共同企画事業など多数手がける。

この経験をもとに、住宅購入を安心安全な買物にできるよう。また、住宅を購入することで、豊かで充実した暮らしができるよう。あたらしい住宅購入の仕組みづくりのため起業。

現在、各種相談業務、ライフプラン、見積書や契約書の第3者チェック、不動産調査、建物診断、耐震診断等、一般の方では気付くことのできない住宅購入のリスクや疑問を購入者の立場で完全サポートしています。

【保有資格】
宅地建物取引士
不動産コンサルティングマスター
2級建築士
ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)
ホームインスペクター(住宅診断士)
木造住宅耐震診断士
既存住宅現況検査技術者登録者

 

 住宅・不動産のコラム

 生活のコラム