ペットの老後の世話、どうする?介護施設「老犬・老猫ホーム」入所のポイント
ペットの介護施設「老犬ホーム・老猫ホーム」を利用する家庭が増えています。老後の世話が出来なくなった場合の、施設利用や料金などを紹介。
最近は、ペットたちの医療も発達し、寿命が大変伸びています。
それにより、人と同じく、年老いた犬や猫たちの介護をしているご家庭も多くなってきています。
ですが、様々な事情により、ご自宅でペットの面倒を見られなくこともあるようです。
- 飼い主のほうが病気で、ペットのお世話ができそうにない。
- 急な転勤で、どうしても飼育が困難になってしまう。
- 身内の介護により、ペットのお世話の時間が取れない。
- 飼い主が急に亡くなってしまって、困っている。
- 仕事が多忙になり、お世話が行き届かなくなってしまった、など。
このように、どうしても手元で面倒を見てあげられなくなった場合の一つの選択肢として、老犬・老猫ホームの利用があげられます。
犬版老人ホームとも言える「老犬ホーム」。
現在、大きな老犬ホームは、全国に10数件あると言われています。
比較的小さなケア施設や、病院・その他の施設にて併設されているような所も含めると、もう少し数は増えるでしょう。
大体の施設が、10歳以上の小型犬をメインに預かっており、終生入所や生涯利用する場合のほか、長期や短期の預かりなど、ペットホテルのように利用できるところもあります。
たいていの施設では、入所金や保証金などとして、初めに「約10万円~100万円」くらいの料金を支払います。
そして、毎月の利用料が「約6万円~30万円」ほどかかります。
終生利用の場合などには、一括で支払うこともあります。
この他に、医療費やペットシーツ、おむつ代などは、別料金で必要となる場合もあります。
犬の大きさや体重により、値段が変わってくることがほとんどです。
老犬・老猫の介護を伴い、個体差のあるペットたちのお世話をするのは大変な労力です。
痴呆症状のあるペットや、オムツ交換を必要としているペットなど、24時間かかりきりのお世話になってしまうペットも多いのです。
施設の利用料が高額になってしまうのは、仕方のないことなのでしょう。
今よりももっと多くのペットたちが利用して、施設の数も増えて、困っている皆さんが利用しやすくなってくれれば良いと願っています。
施設は、広い場所を確保しやすい郊外にある場合が多く、都会にはあまりありません。
入所しても面会可能なことがほとんどですから、行きやすい場所を選べば、通いやすいでしょう。
細かな日常生活の中のサービスは、施設により違いますので、例えば次のような点に注目して、よく検討してみてください。
- 健康診断をしてくれるのか
- 動けるペットには、運動(散歩)をしてもらえるのか
- 普段のお手入れはしてもらえるのか
- 施設の掃除が行き届いているか
- 個々に合わせた食事を与えてくれるか
- ペットの扱いに馴れているスタッフが多いか、など
今までの暮らしとあまり変わらずに過ごせるほうが、良いに越したことはありません。
気をつけてチェックしてみましょう。
残念ながら、老猫ホームに関しては、数が大変少ないように感じます。
猫の特性上、長年飼育されてきた家から離れることや、知らない人や、他の猫などに囲まれることが、ものすごいストレスになり、かえって体調をくずしてしまうことがあるのです。
小さい頃から、他人にも人なつこい、他の場所でも動じない、などの違う環境にも慣れやすい猫以外は、老猫ホームではなくて、少しずつ慣らしていける里親を探してあげたほうが良い場合もあります。
老犬・老猫ホームに入所をお断りされるケースがあります。
- 噛み癖がある場合
- 特殊な治療を要する場合
- 感染症にかかっている場合(疑われる症状がある場合)
- 入所により病気が悪化すると考えられる場合
- 一度にたくさんのペットを利用したい場合、など
入所の前にはたいてい、事前のカウンセリングが行われることがほとんどです。
老犬・老猫ホームの利用を予定している場合は、獣医さんで各種ワクチンを済ませて、証明書を貰っておきましょう。
簡単な健康診断もしておくと、よりスムーズにいくと思います。
飼い犬の平均寿命は、約14歳と言われており、子犬だった愛犬もいつか老犬になるときがきます。
愛犬の老後とどう向き合っていくのか、考えておきましょう。
その際、本当に困ったときに頼りになりそうな施設の、目星をつけておくと良いと思います。
旅行の際などに短期利用して、様子を見ておくのもお勧めです。
いずれにしても、愛するペットたちの生涯を、責任を持って決めてあげたいものです。
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犬のブリーダーをしています。動物に囲まれて生活していて毎日、多忙ですが、
色々な発見があり楽しいです。ペットに関してのご相談お受けいたします。
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