ネギの栄養吸収UP!「豚肉&カシューナッツサラダ」レシピ
今回は、ネギの栄養を効率よく吸収できる「ねぎと茹で豚、カシューナッツのサラダ」の作り方をご紹介します。ビタミンB1摂取に効果的なレシピです。
こんにちは、アスリートフードマイスターの佐々智雄です。
前回は、ネギの分類、栽培方法などをご紹介した上で、 ねぎの白い部分と青い部分の栄養の違いをお伝えしました。
今回は、そのネギの栄養を効率よく吸収できるよう、調理方法を工夫したレシピ「ゆで豚のネギとカシューナッツのサラダ」の作り方をご紹介します。
ネギの緑色の部分は、βカロテンやビタミンC、ビタミンKなどが豊富な緑黄色野菜です。
香りや辛みのある成分は白い部分に多く含まれ、殺菌作用や血栓予防、発汗促進、ビタミンB1の吸収を助けるなどの機能性をもつ成分です。
白ネギ部分に含まれる機能性成分は、熱を加えると別の物質に代わり、辛みを消して甘みを増して美味しくなる反面、上記にあげた機能性を損なうことになります。
また、白ネギの辛さを和らげるため、「水にさらす」という調理工程を加えることもありますが、水の中ににせっかくの機能性成分やビタミンが溶け出してしまいます。
なるべく水にさらさないほうが、体には良い食べ方です。
熱を加えることで甘みを増した、とろっとしたネギの味わいも捨てがたいところですが、生のままで栄養をしっかり摂りながら美味しく食べることができれば、更に嬉しいですね。
生食するなら、生でも辛みが少なくて柔らかい「軟白ネギ」がお勧めです。
前回ご紹介した、栃木の「白美人ネギ」はもちろん美味しいですし、北海道や青森、山形などでも、軟白ネギを作っています。
ビタミンB1を多く含む豚肉やカシューナッツを、ネギと一緒に使ったサラダです。
「ビタミンB1」と結合して体内に長時間留まることによって、糖質をしっかりエネルギーに代謝するための助けとなるという、ネギの機能性を活かしたこのレシピは、スタミナアップを図りたいときにもぴったりです。
- 生カシューナッツ 2分の1カップ
- エゴマ油 大さじ3
- メープルシロップ 大さじ1
- すりおろしにんにく 1片
- 塩 少量
- 豚モモ肉ブロック 500グラム前後 (サラダに使う分量は200グラム程度)
- 軟白ネギ 2本
- 生姜 にんにくの倍程度
1. 生カシューナッツは一晩浸水します。
2. 軟白ネギは緑色の部分を小口切り、白い部分は斜め切りにします。
3. 豚モモ肉の塊、青ネギの半量(1本分)、スライスした生姜を鍋に入れ、ひたひたの水を入れ火にかけます。
4. 沸騰しない程度に煮たってきたら弱火にし、蓋をして15分、そのあと上下を返して15分、弱火で煮ます。
5. 火を止め、蓋をしたまま30分程度蒸らします。
6. 豚肉を取り出し、少し冷まして1センチ幅に切り、1センチ角の拍子木切りにします。
7. カシューナッツ、オイル、すりおろしにんにく、塩、残りの青ネギ(一本分)、メープルシロップをフードプロセッサーにかけ、しっかり撹拌します。
8. 味を見て塩で調整します。
9. 手順8で完成したネギナッツソースと、豚肉、白ネギをよく和えて完成です。
それぞれの部位の良いところを活かしましょう。
- βカロテンは油と一緒に摂ると、体内での吸収が良くなりますので、緑の部分は油と一緒にソースに使います。
- ナッツは、ゴマなどもビタミンB1が多いですが、カシューナッツは白いので、青ネギを混ぜると淡い緑色になり見た目もきれいな点、味もニュートラルで癖がない点が良いところです。
- 青ネギ部分は、豚を煮るスープ用とナッツソース、白い部分は生のままサラダの具材として、それぞれの部位を生かして使いきります。
油はお好みのものでかまいませんが、エゴマ油など、生食で使いたい油がお勧めです。
比較的加熱に強いオリーブオイルは、火を使う料理にも使えるので、オメガ3脂肪酸を多く含む生食限定の植物油を優先して使い、食事全体で摂る油のバランスを良くしましょう。
豚を煮たお湯は、濾してスープなどに使えます。
少し塩や醤油などを加えて、卵スープなどにすると美味しいですよ。
ネギの青い部分も白い部分も楽しめる、栄養満点のレシピをご紹介しました。
薬味ではない生食のネギの美味しさを、是非味わってみてください。
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