表現力豊かな子供に育てよう!大人も真似したい「五感」の鍛え方 (1/2)
子どもの表現力の育て方は「五感」を鍛えることから。幼児から大人まで出来る聴覚・視覚・触覚・嗅覚・味覚を鍛える方法を解説します。
子供には豊かな心を持った子になってほしい、そう願う親御さんは沢山いらっしゃると思います。
豊かな心というと、「大自然を見せないと!」というように、大きく考えてしまいがちですが、子供のうちは見るもの全てが新しく、刺激的で、また頭も心もとても柔軟な為、日常のちょっとしたことでも、五感を大きく刺激して育てることができるのです。
今回は、日常の中で「五感」を刺激する方法をご紹介します。
なお、幼児~小学生くらいをイメージしてお話ししていますが、大人に当てはめてみても大丈夫です。
普段何気なく見ているモノでも、少し違った見方や捉え方をするだけで、目に映るものが途端に違ってきます。
今、目の前にあるリンゴは赤いけれど、トマトの赤と比べてどうでしょうか。
着ている赤い服と、赤い花の色は、同じでしょうか?
同じ「赤」という色でも、全く同じ色ではないということに気が付くはずです。
意識しないと、「全て同じ色」という認識をもってしまいますが、私たちの周りには、実はたくさんの色が隠されているのです。
この色はどうだろう?これと同じ色はあるのかな?と、一緒に家中を探し回ってみると面白いかもしれません。
私たちは、毎日食物を食べます。
様々な味付けで、時には素材そのままで。
美味しいだけでなく、甘い辛いすっぱい、濃い薄い、食べ物には多くの形容詞があります。
食事をとる時に、「美味しい」以外の感想も言ってみるようにしましょう。
そして、どうしてそう感じるのか?苦いのは何故?どの部分が甘いの?と考えてみると、1つの食べ物の中にも、いくつもの味が隠されていることがわかります。
また、大人と違って、知らない味の多い子供ですから、大人では思いもしないような例えをしてくることもあります。
よほど下品な表現でなければ、是非その時は否定せずに、思いつくままに感じたことを言わせてあげてください。
そうすることで、表現する力も身についていきます。
子供の好奇心に火がつくと、あれもこれもと、いろいろなモノで試したがると思います。
危ないものを口に入れないよう、安全管理にだけでは気を付けてください。
全くの無音という空間は、日常生活ではほぼありえません。
家の中にいても、何かしらの音が聞こえてきます。
外の風の音、ドアベルの音、人の足音、水の流れる音…。
ちょっと耳を傾けるだけで、いつもよりもずっとたくさんの音が聞こえてきます。
音の伝わり方や鳴り方、音の発生源等を考えてみると、聞こえる全ての音が興味の対象になっていきます。
こういう音を出すにはどうすればいいかを考えながら、身近なものを使った楽器を作ってみるのも、楽しいですよ。
目では見えない範囲の情報を捉えられるので、毎朝聞こえる外で鳴いている鳥はなんだろう?遠くで聞こえるあの音はなんだろう?と、想像してみるように促すのもいいでしょう。
想像力が豊かに膨らんでいきます。
最近では、土や不特定多数が触るようなものを触らせないようにしている親御さんも多いかもしれません。
衛生管理という点では、良いことかもしれませんが、使うことで新しい感覚を覚え、新しい発想が生まれる五感の一つを制限しすぎることは、良くありません。
子供のうちはいろいろなモノを触らせて、感触や温度、重さ、強く握るとどうなるか等、自分の手でしっかりと感じさせてあげましょう。
家の中で様々な感覚を味わうお勧めは、料理です。
粉や液体、魚の鱗や野菜のごつごつ感、熱いもの冷たいもの、有機物も無機物も料理の中では、ありとあらゆる触感を体験することが出来ます。
食べ物で遊ぶのは良くありませんが、料理の中であれば、混ぜたり捏ねたりすることも、問題ありません。
実際に掌で感じる感覚は、本で得た知識よりも、確実に自分のものとして定着しますので、子供のうちから一緒に料理をするのは、とても良いことです。
刃物や棘、熱いものには、十分注意をする必要はありますが、触ることで、これは怪我をする可能性のある危ないものだと認識させることも、とても重要です。
必ず大人の目と手の届くところで、やるようにしましょう。
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普段はコンサルタントの仕事をしておりますが、
幼児~大人まで幅広い教育に関心が強く、
教育関係の団体で活動もしております。
誰かの為に、
少しでも誰かの支えになれるようにと、
そんな気持ちを持って
主に教育、時々コンサル目線でのあれこれを
様々な観点から書いていきたいと考えております。
よろしくお願いいたします
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