ニューヨークは、春から夏へ向かってイベントが目白押し。
春のニューヨークって、何があるんだっけ?という皆さんに、これから春の美しさ、楽しさをお教えしますね。
ニューヨークの春はとても短くて一瞬なのですが、枝も折れよとばかりにマグノリアやクラブアップルツリーが一斉に花開き、公園や通りはチューリップ、バラ、ツツジで溢れます。
うっとりするような花の香りが流れ、ニューヨーカーは花の下に集い、束の間の春を満喫します。
エネルギッシュでハードなこの街が、愛らしく優しく変身する、それは美しい季節なのです。
今では、春のニューヨークが四季の中で一番好きになりました。
 


今回ご紹介するのは、私の大好きなイースター・ボンネット・パレード(Easter Bonnet Parade)。


ニューヨークらしいお洒落で華やかなイベントで、イースター・サンデー(復活祭)に行われます。
 



元々は、イースターの礼拝で、正装用に被る美しいボンネット(帽子)を、パレードに発展させたものと思われ、ミッドタウンの5th Aveに あるセイント・パトリック・カテドラルを中心に参加者が集まります。

ボンネットのデコレーションは、イースターにちなんだ、花、イースター・バニー、イースター・エッグ、ひよこ、蝶々、小鳥など。イエローキャブや摩天楼を選ぶ人がいるのは、ニューヨークならでは。それぞれが工夫を凝らし、春を謳歌します。
 


花壇に、じょうろで水をあげているところなど芸が細かいテクニック。何人かのグループで作品になることも。いずれも美しく楽しく、見ていて飽きません。
 

 

 

春の妖精たちが都会に迷い込んだよう。
 

 


 
可愛いバニーちゃんと蝶々のお姉さん。
 

 


本物の小鳥が止まりに来そう。
 

 


 
バラと蝶々の組み合わせも定番。花の芳しい香りが漂ってきそうな。
 

 


 
フレッシュ・グリーンが、新芽をイメージさせて。
 

 


 
やっぱり子供が可愛いな〜。パステルカラーの砂糖菓子みたいです。
 

 


このバニーちゃんを被っていたのは男性。性別、年齢を問わず、参加可能。ペット(愛犬)も多く参加。
 
 

 

服飾専攻の学生が自分の作品を被っているなど、ユニークなものも見られます。
その一方、聖堂へ礼拝に来ている上流階級の人は、代々受け継がれたような、礼拝用のクラッシックなボンネットを被っていますが、それもまた素敵。


近年はハロウィンまがいに行き過ぎの大げさなデコレーションもありますが、掲載写真はシンプルに近いボンネットを選びました。
 

 
イースター・ボンネット・パレード
2013年3月31日(日曜日)10AM – 4PM
セイ ント・パトリック・カテドラルを中心に、5th Ave、 49th Streetから 57th Streetの間で行われます。
参加 費無料、当日参加可能。
 
Easter Bonnet Parade
March 31, 2013
St. Patrick's Cathedral
Fifth Avenue (bet. E. 50th and E. 51st Sts.) 
Manhattan, NY 10022
The area along Fifth Avenue from 49th to 57th Streets
The Easter Parade and Easter Bonnet Festival runs from 10 a.m. until 4 p.m.
 

 

All Photo by Hideyuki Tatebayashi
 

ご覧になって、春のニューヨークも良いな〜と思って頂けたのではないでしょうか。
私がこのパレードが大好きなのは、春の嬉しさに浸れて、幸せな気分になれるから。
皆様にもお教えしたい、とっておきのイベントなのです。
 
このパレードは、着飾った人が歩行者天国のようにストリートを歩くというシンプルなもの。
手先が器用でオリジナリティ溢れる方など、ニューヨークで自分の腕を発揮する絶好のチャンスですよ!
参加資格や申し込みはいらないので、観光客でも気軽に当日参加OK。
ニューヨークらしく、ゴージャスに春を楽しんで戴けるパレードで、私のイチオシです。

Don’t miss it!
 
では、また次回のコラムでお逢いしましょう。
See you soon!!

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